久しぶりにホームタウンの山へ。
初夏の谷川岳。
初夏になると谷川岳のガイド依頼も多くなるのですが(6月は梅雨時なのと、ブヨが多いせいで殆ど無い)、今年は新潟や東北など他地域の山への出張が重なって、なかなか来れて居ませんでした。
どこの山に行くかの分担をガイド仲間で決めるわけですが、他県の山へ出張できるガイドは限られてくるので、私の場合は遠くの山域の仕事の割合が増えてきてしまいました。
7月は2回ほどしかありませんでしたが、まとめて更新です。
リフトに乗ることはあまりないので、久しぶりのリフト。
リフトラインの下にはチシオシモツケ。
三国山脈で発見されたお花です(シモツケソウの変種)。
三国山脈と聞くと??と思う人も多いですが、谷川岳を中心とした上越国境の山脈です。
ツルアリドオシ。
ジョウシュウオニアザミ。
ノギラン。
谷川岳天神尾根では、途中までノギラン。岩稜帯に入るとネバリノギランになります。
以前は両者ともユリ科だったのですが(新エングラー)、最近ではキンコウカ科に変わったんですね(APG)。
高山植物帯に入った辺りでセリ科の花。
ハクサンボウフウかな。
セリ科の花は区別がやややこしいので、ちゃんと識別したかったら葉っぱを一枚ずつ個別撮影しないと駄目ですね。
茎の上部に付く葉は、その種特有の形を表さないことが多いので、上からパシャっと一枚撮っただけだと惑わされます。
ミヤマシャジン。
これも遠目に見るとシラネニンジンかイブキボウフウか?と惑わされますが、
咲いている場所からシラネニンジンかな。
谷川岳は標高が低いところに森林限界の高山帯が出来てしまっているので、高山の花と亜高山帯以下の花が混ざったりするから見分けが大変です。
ハクサンオミナエシ。
クルマユリ。
樹林帯が消えた後の笹っ原。
単なる笹なのに、お客さんは綺麗な景色だと感動してくれます。
キオン。
ニッコウキスゲ。
残雪期には大きな雪渓が残る場所。
ミヤマシシウド。
高山植物と俎嵓。
トマからオキを眺め。
両山頂のコルの部分。
高山植物多し。咲いているのはタカネコンギク。
見覚えの無い白い花が。。。
と思って足を止めてみると
白いミヤマシャジンでした。
時間が経って色が薄くなったとかではなくて、今真っ盛りの状態で白色。
調べて見たら、シロバナヒメシャジン(遺伝的に白いの)が有るみたいですね。
オキへ移動して、東尾根を眺める。
一ノ倉沢側の斜面にコキンレイカ。
人が入らないところは高山植物の宝庫ですね。
ミヤマアキノキリンソウとハクサンボウフウ。
夏の花だけではなくて、秋の装いも。
タケシマランの赤い実。
ナナカマドの紅葉。
ノギランの紅葉も始まってます。
ツルリンドウの花。
2018年7月。谷川岳。