尾瀬・至仏山
10月24日群馬県尾瀬至仏山
紅葉のピークも過ぎて、人もまばらになった尾瀬。
鳩待峠から至仏山頂への往復ルートプラン。

戸倉の駐車場から乗合タクシーで向かう途中。
この辺りは紅葉がまだまだ健在です。

鳩待峠から至仏山の登山口へ。

紅葉も終わり、すっかり葉を落としたブナ林。
林床まで日が当たり、明るいです。

最初の登りが緩やかになって少し平らになる当たり。
わずかに至仏山の山頂が望めます。
急坂を登り、1866mのピークを南に巻く道。

笠ヶ岳がよく見えます。
武尊山のビューポイントでもあるんですが、今日は視界が悪くてシルエット位しか見えないので写真は割愛。

アカミノイヌツゲ。

北東側の斜面に戻ってきました。
目指す至仏と小至仏が見えています。

尾瀬ヶ原の最初のビューポイントでもあります。

ミヤマナラ。
手前のドングリにピントを合わせたつもりが、奥のチシマザサに。
なぜデジカメのマクロは、どうみても近接ではない背景にピントがあってしまうのでしょう。
と、冗談はさておき、ミヤマナラなどの亜高山帯になんとか食い込んでいる樹種が多く見られるのはこの辺りまで。
オオカノキやミヤマハンノキなどもこの辺りまでは見られますが、ここを過ぎた後はほとんど見つからず、オオシラビソの疎林を過ぎるとハイマツを中心とした高山帯に入ります。

チシマザサの茎からタケノコのような物が生えているのを発見。
笹魚と言われている虫えい(ムシコブ)でしょうか。
他の地域で、クマザサにできる笹魚は見たことがあるんですが、もっと細長くてくねってました。
こんなロケットみたいに見事なタケノコ状のを見たのは初めてです。
これが水の流れに触れると、魚になって泳ぎ出すと言われている怪異伝承があるそうです。
(この辺りの言い伝えではありませんけど)

オヤマ沢田代。
オオシラビソの疎林帯がそろそろ無くなり、眺めがよくなります。

小至仏手前の展望テラス。

小至仏へ取り付く急斜面の途中、遠めですが恐らくホシガラス。

真新しいテンの糞発見。

その3分後、今度はオコジョの糞。

途中で振り返ると、長く伸びる木道階段が綺麗ですね。
奥にはオヤマ沢田代が小さく見えています。

2162m、小至仏山頂。

タカネバラの実

ハイマツに混じって、ブルーベリーのような青い実をつけている針葉樹。
ミヤマネズですね。
確か至仏山辺りが北限のホンドミヤマネズでしょうか。
粉を吹いて白っぽく見えてますが、熟すと黒くなります。

至仏の山頂。
上にいる人が分かるくらいに近くなりました。

山頂にて尾瀬ヶ原を背景に撮影。

帰路はまた鳩待峠へ。

写真中央手前のハイマツの茂みの中。
写真だとほとんど分かりませんが、ホシガラスの尾羽がのぞいてます。

一生懸命食事中のホシガラス。
そういえば、この時期は盛んに貯食行動をするんですが、翼果が未発達のハイマツのマツボックリはホシガラスのおかげでタネを分散できるという話です。
行きも帰りも、複数のホシガラスを何度も見ました。
ハイマツの反映に役立ってますね。

花後のツルリンドウ。

花の後に、実が顔を出し始めてるツルリンドウ。

ゴゼンタチバナの赤い実。

花後のオヤマボクチ。
綿毛のタネがまだ飛散しきらずに残ってました。
4月末から5月上旬の残雪期には尾瀬至仏山のスノーシューツアーをやっています。