浅草岳と守門岳。
6月末日~7月頭。
越後の山に出張してガイドしてきました。
谷川連峰とその周辺の山には普段から、高頻度で行くのですが、今回は結構遠いです。
と言っても、車で2時間程度。
浅草岳。
ネズモチから登り、桜ゾネ経由でネズモチへ戻るルート。
お目当てはこのヒメサユリ。
雪不足の今年でも、周辺の他の山に比べて一際白かった浅草・守門。
他の山では登山道から雪渓が軒並み消えているなか、この雪の量です。
前岳から山頂に向かう稜線上には木道と湿原という、尾瀬チックな風景。
ベニサラサドウダンとウラジロヨウラクが、あちこちで並んで咲いてました。
浅草岳山頂。
つい3日ほど前には、ブヨが大量発生していて山頂でお弁当が食べられる状態ではなかったのですが、
今日は大量の赤とんぼが飛んでいました。
トンボがブヨを食べてくれているので、ブヨの被害殆ど無しで快適。
でも、雷が鳴り出したので即、下山。
鬼面。
非対称山稜になっていて、風下側は大量の積雪で侵食が激しくなっています。
雪不足の年は、残雪期に衛星写真で他の山が緑になる中、この近辺だけ真っ白だったそうでうす。
翌日、守門。
大白川の登山口から二口へのルート。
お客さんや添乗さんに、「ヒメサユリはどれくらい見れますか?」などと聞かれて思わずビックリ。
今日の主役はニッコウキスゲです。今日予定されているルート上にヒメサユリは見たことがありません。と説明。
山と高原地図には山頂付近の花に「ヒメサユリ」と書かれてますが・・・どうやらそれを見て、こちらの山もヒメサユリを見ることが出来る山としてツアーに組み込んだらしいです。
その代わり、他のお花は多いです。
樹林帯ではツルアリドオシが各所で咲き、白い絨毯みたいになってるところもありました。
ギンリョウソウ。
稜線上に出て、ツツジ類などが多くなり、高山植物もチラホラ出始めた後には・・・
雪渓から流れ出る沢沿いに到着したところでシラネオアイ。
スミレサイシン。
雪解けすぐの時期に見れるお花です。
夏場に見れる花ではありません。
ヒメシャガ。
稜線のすぐ下に水量豊富な沢を作り出している雪渓。
このおかげで、近辺に早春の花が咲いています。
オオバキスミレ。
タムシバ。
雪不足の冬の後の7月だというのに、雪渓が大きいのです。んん
ミヤマクルマバナ、かな?
シソ科でトウバナの仲間なのはまず間違いないと思いますが。
オニアアザミ。
形とか、繁殖場所的にジョウシュウオニザミだと思うのですが。
ニッコウキスゲ。
今日の主役のひとつ、ニッコウキスゲ。
山頂に到着して、早々に草の陰に良いお花を発見。
オノエラン。もう終わってると思っただけにラッキーでした。
その隣にはトキソウ。
この後は、二口にまっすぐ降りたのでヒメサユリは無し。
大岳を回って保久礼に降りればヒメサユリは見れるのですが、時間的制約もあるししょうがないですね。
バスが回っている箇所も事前に計画ルートで報告しないといけないらしいので、当日にガイド判断で帰るのも大変ですしね。
2018年(平成30年)浅草・守門ガイド。