尾白川渓谷、金時山。
夏季登山ガイドツアーの〆です。
11月、登山の仕事がぐんっと減ってくる時期です。
夏山シーズンは終わり、冬山になりきれていない一番中途半端な時期。
高山ではお天気も荒れやすいので、敬遠されがちです。
そんなわけで、寒い群馬県を後にして山梨県へ。
南アルプスの天然水と言えばここだ!と言われる場所だそうです。
登山口の竹宇駒ヶ岳神社の神主さんが胸を張って、そう行ってました。
11月3日。南アルプスの尾白川渓谷へ。
登山口は甲斐駒ケ岳と一緒。
読売旅行のツアーだったのですが、二日前に添乗員さんが確認した時には大丈夫と言われてたそうですが、まさかの通行止め。
駐車場係のおじさんも、詳しいことが分からず「俺もいきなりそういわれただけでわからない」
神社の人に至っては「通れますよ」
で、バスツアーなので何かあっても困るから迂回することに。
千ヶ淵だけ眺めて、渓谷を離れて登山道へ。
甲斐駒ケ岳へ通ずる、日本三大急登と言われる黒戸尾根です。
渓谷沿いを歩くということで、体力レベルをそれほど高くなく設定してる募集だそうなので、かなり心配。
お客さんがばてないようにゆっくり進みます。
まだまだ緑が多く、紅葉はごく一部。
暖かいはずです。
黒戸尾根から登り、淵への合流部まで行って滝を覗いて折り返し。
お客様にはちょっと残念でした。
下山後、ソフトクリーム。
登山道沿いにサルナシの実が沢山落ちてたから、サルナシソフトとか無いか期待してたんですが、普通のバニラ。
でも美味しかったです。
私が食べてるのを見て、お客さん達が次から次へと買ってました。
広告料貰っても良いくらいですね。
帰路、バスで蔵元に立ち寄り、試飲タイム。
大人気の蔵元だそうです。
お酒を飲まない私は、麹(こうじぃ)コーナーの喫茶で一休み。
ココアもブリュレも米麹使用だそうです。
お土産は、日本酒で作ったというお酢を買って帰りました。
11月18日。金時山。
神奈川の金時神社登山口より。
神社入り口でバスから降りたら、紅葉が綺麗。
雨予報でしたが、現地に行ってみると雨はポツポツくらい。
不幸中の幸い。
金時宿り石。
途中、何度か雲が切れて大涌谷の噴煙や芦ノ湖が見えてました。
山頂が近づくと風が強くなります。
下山してきた人に聞くと「風が強くて5分と居られないよ!」
外人さんも「メイビー ファイブミニッツ」
金時山頂。
カッパを着ているチームと着てないチームが居ます。
私は雨はそれほどでもないですが、風と冷えが心配なので防風防寒用にお客さんにはカッパを着用してもらいました。
富士山を見る為の山と言っても過言ではないのですが・・・
残念ながら見えません。
二件ある茶屋のうち、金時娘さんが居るほうに入って休憩。
残念ながら、金時娘さんは転んで骨折して入院中でした。
年齢が年齢なので心配でしたが、驚くほど早く復活しそうで、延期しているイベントにも出演の予定を立ててるそうです。
早くよくなってもらえると良いですね。
何も頼まずに休憩も出来ないので、カップラーメンを注文。
お弁当は旅行会社のツアーで付いて来るので、おつゆ代わりです。
おつゆ代わりなら、お味噌汁とか頼めばいいんじゃない?って思う人も居ますが・・・
ここのキノコの味噌汁はとてつもなく大きい器で出てきます。
しかも中にうどんが入ってます。
女性客の皆さんとか、山頂出発時間までに食べきれるかしら?と慌てて食べてました。
数人のお客さんが集合に間に合わなかった原因の具沢山きのこ汁(どんぶりもでかいです)。
5分と居られない山頂の風速の中、小屋の中で暖かいものを食べて休憩できるのが良いですね。
この後、無事下山。
一般の夏季登山ガイドは今日で終了して、後は冬季のスノーシューに向けて準備に入ります。
2017年11月中旬 。