快晴の一ノ倉ルート。
今日もお一人様参加。
少人数制ということもあって、個人参加のお客様が多いですが、今日もお一人参加のケンちゃんとプライベートツアー。
先週、私が東北遠征してる週末のご予約だったのですが、一週間ずらしてもらったら、まさにどんぴしゃの快晴。
久しぶりに、文句無く晴れ渡った一ノ倉コース。
歩き出してまもなくのところで、キツネとタヌキの足跡が並んでました。
武能岳と蓬峠のあたりが見えてきました。
兎が急斜面を上がった足跡。
湯檜曽川沿いにある、推定190歳のブナ。
松ノ木沢の前にある、休憩小屋。足の下です。
マチガサワから谷川岳。
一ノ倉に向けて足を進めます。
この時点で既に絶景!
妙に骨太な柴犬発見!?
と思ったら北海道犬(アイヌ犬)だそうです。
ゼニイレサワの雪崩跡。
一ノ倉を眺めて、
ランチタイム。
雪の状態も良く、時間的余裕もあるので、久しぶりに一ノ倉の出会いまでつめて上がりました。
お客さんも一人だけで十分歩けるし、雪の状態も良いので旧道沿いで戻ることに。
雪の状態が悪い時は、雪崩や滑落の危険もあるので、ツアー中に旧道沿いで歩くことは殆どありません。
今日は雪が硬く締まっている上に、新雪の層も少なく、しっかり結合しているので大丈夫という判断でした。
それでもお客さんが多い時は避けますけどね。
アバランチシュート。雪崩の爪あとです。
普段歩いてる一ノ倉の新道沿いのコースの川向こうにあります。
真ん中の一番大きな雪崩道は、平成18年に反対側の斜面まで雪崩が届いて、川原の森を無くしました。
脇の小さいやつも、川を越えてブロックが飛んできたりします。
最近はここを歩く人達の数も増えてきました。
私達ガイドは、雪の量や質を見ながら危険かどうかを判断していますが、こういうリスクが分かった上で歩いてる人がどれくらい居るのか心配になります。
七つ小屋山。
マチガサワから谷川岳を望む。
と、ここまで気持ち良く歩いていたら、ルート上に沢山の足跡と深い穴。
妙に細くて深いからおトイレ?と思われるものが掘ってありましたが、その周囲にも用足しをした跡が沢山ありました。
夏道の真上、この時期も人が一番歩くところです。
しても良いけど、そこじゃないだろう、と。
しかも、細く深い穴は視界が悪い時に、人が落ちたりする危険性があります。
私はお昼ご飯の時に、雪のテーブルを作ったときの小さな穴でさえ、埋め戻すようにしています。
垂直に掘られた穴と言うのは、たとえ小さくてもガクっと足を入れたりしたら危ないし、
次に着た人達の景観の為にも人工物は残さないようにしてます。
山奥に来て開放的な気分になるのも分かりますが、けして自分達以外来ないほどの奥地で無いことを心に留めて欲しいものです。
マンサクの花が少しだけ咲いてました。
雪の中で真っ先に咲く花です。
もう残雪期なんですね、早いです。
と言っても、私の残雪期ツアーは5月初旬まで続きますけど。
2017年3月12日。
一ノ倉コース