谷川岳のいたずらカラス。
2015年4月24日 金曜日 晴れ曇り。
もう今年の残雪谷川岳ガイドは終了で明日からはゴールデンウィーク至仏山ツアー!とすっかり切り替えていたら直前で谷川岳ツアーのお申し込みが。
お天気が良さそうだからと、直前でお申し込みのカミオさん。
朝方は谷川岳に雲がまとわり付いていましたが、スタートするころには山の姿も見えてきました。
期待通りに晴れ模様に。
天神平でスタート準備を終える頃には晴れてきてアウターも脱ぐくらいのコンディションに。
双耳峰、トマノミミ・オキノミミから僅かにたなびく雲。
この雲も日中にかけて消えていくはず。
前回来た時は登山道の岩場のみ、雪が解けて露出してましたが、今回は木道階段も一部とは言え顔を出してました。
熊穴沢の頭の岩の上の所で撮影。
肝心の熊穴沢の頭の岩はすっかり雪も融けて、降りるのが結構大変な状態でした。
熊穴沢の避難小屋。
登山道沿いのルートから来たのは今期初ですね。
今までは尾根筋からアクセスしてました。
*尾根筋の方は、けしからん落し物が多数あって避けながら歩くのが大変だったので、こっちからアクセスしたほうがだいぶ気が楽です。
今年は小屋の入り口まん前に、けしからん落し物が多数してあったので、知らずに踏んでいた人達がほんとに気の毒です。
雪山ですが、春先のような小鳥の囀りが聞こえてくる。
ヒガラがツガイで鳴いてました。
前回来た時に比べると、クラックもだいぶ大きくなっています。
ヘリコプターの音がするので見てみると、県警の山岳レスキュー用のヘリ、アカギ。
一ノ倉へ向かう感じの低空飛行をして15分後くらいにまた戻ってきましたが、何かあって出動したのでしょうか。
もうちょっとで芽吹きそうな花芽を発見。
イワナシの花芽。
ここ何ヶ月か雪山ガイドモードになっていて高山植物の名前がパッと出てこなくて、「美味しそうな名前なんですけど・・・」と悩みながら歩き、10分くらいしてから「イワナシ!」と思い出しました。
隣の白髪門の登山道ではイワウチワの花が咲き始めたとの情報がありましたが、天神尾根では咲いているのはありませんでした。
天狗の留まり場。
夏に来ると階段がある最後の急登。
撮影ポイント。
道標と肩の小屋、主稜線とまとめて写してみました。
山頂の方からカラスが二羽飛んできて、両方とも口に金色の物体をくわえてます。
よく見ると、金柑ノド飴(袋に入ったままのやつ)。
2羽とも、足とクチバシを使って器用に袋を破いて中の飴をゲットしてました。
(慌てて写真に撮ろうとしたけど間に合わず)
「あのノド飴はいったいどこで?」と思いながら山頂に到着してみると・・・
山頂に置いてあったザックのチャックが開けられて中身が散乱してます。
これか!!
食べられるもの、食べられないものとあわせて、写真に写らない離れたところまで中身が散乱してました。
ザックの持ち主がオキノミミから戻ってきたので聞いてみると、チャックはちゃんと閉めてあったとのこと。
カラスが自分で開けて中身を引っ張り出したんですね・・・。
今日は平日で空いていたので、山頂で写真を撮ってお昼ごはん。
カラスが遠巻きに、こちらの様子を伺っている・・・。
他にもここにザックを置いてオキノミミまで行こうとしてた人がいましたが、このカラスの行動を見てザックを背負っていくことにしてました。
カラス、頭良すぎでしょう。
雪庇が切れ落ちた箇所からマチガサワをのぞく。
今日は谷筋の辺りでは小規模な雪崩がポロポロ発生してました。
この写真を撮った場所も、落ちるなら早く落ちて!と言いたくなる様なひび割れっぷりです。
カミオさん、お疲れ様でした!!