尾瀬登山ガイド。
大清水~鳩待。
久しぶりに、尾瀬から谷川岳のお仕事が回ってきました。
最近、他地域への出張が多かったので、地元の山を忘れてしまうところでした。
大清水から入山して尾瀬沼へ。
その日は長蔵小屋泊。
翌朝出発。
大江湿原の紅葉と三本カラマツ。
結構な雨が降っていたので、道中の写真はほぼ無し。
6合目を過ぎてから俎嵓が見えてきました。
最初の山頂、ミノブチ岳到着。
ガスが少し晴れて尾瀬沼が見えてきました。
俎嵓への登り。
風が強い。
一服剣に上がる手前の地点から前剣を望む。
風が吹き、気温も低く寒いのでそそくさと次の柴安嵓へと。
下山路は、泥沼で有名な見晴新道の更に新道部分。
出来立ての頃は膝まで泥に沈んで、尚且つ避けることも出来なかったのですが、最近では靴の深さ分くらいまでしか沈み込まなくなりました。
見晴、第二長蔵小屋に到着して宿泊。
道中、泥と雨で写真を撮る気が全くしませんでした。
翌朝、至仏山を目指して出発。
早朝だというのに、オゼヌマアザミに付いている蜂。
良く見たら死んでいました。
花の少ない晩秋に、最後に咲いている花を見つけて落りたところで力尽きたのでしょうか。
他のオゼヌマアザミにも同じ蜂が付いていたので、わりと有り勝ちな現象なのかな?
中田代。
春先に咲くミツガシワが咲いてました。
寒い日の後に暖かい日が来ると、冬の後の春と間違えて咲いてしまうのだそうです。
オゼタイゲキの紅葉。
ナナカマドの紅葉。
尾瀬ヶ原の草紅葉と良く言われますが、確かに草本類で綺麗に赤くなるものも有りますが、大抵はナナカマドやツツジ類、ウルシなどの赤が目立っています。
実際には茶色い草が多いけれどもその中に鮮やかな赤が混じることによって「全体が綺麗だったね」と脳裏に残るんじゃないかと思ってます。
至仏山にかかっていた雲が取れてきました。
オトギリソウ。
葉も実も赤いです。
ミヤマワレモコウ。
落ち着いた深い赤。
ズミ。
鮮やかな紅葉です。
赤いミズゴケ。
これは紅葉でも何でもなありません、秋とは無関係。
何らかの理由で赤っぽくなってるだけですが、ちょうど木道脇に有るので、この草紅葉の時期には湿原の赤の一つなります。
レンゲツツジ。
ヒメシロネ。咲く箇所は限られてますが、草紅葉の一つ。
数少ない、本当に浮いている浮島。
大きくて入り組んだ池塘にある為、しょっちゅう奥のほうで行方不明になってて見えないのですが、凄い近くまで寄ってきてました。
ヤマウルシ。
鮮やか過ぎる紅。
ヒメシャクナゲ。
常緑小低木なので、葉っぱが一部紅葉してました。
常緑樹なので普段は紅葉の仲間としてみてなかったのですが、今回は赤い葉っぱを捜して歩いていたら一部が赤くなっているモノを複数見かけました。
何かの拍子で水と養分の行き来がストップした葉が赤くなってるのだと思いますが、結構鮮やかですね。
ヒツジグサ。
そこまで赤くなりませんが、本来紅葉しない水面を彩るので、尾瀬ヶ原の草紅葉には重要な主役の一つ。
ズミの赤い実。
葉っぱでは有りませんが、この赤さは目に付いて紅葉を彩ります。
ヨシ。
葉の部分はそれほどでもありませんが、茎の部分が鮮やかに紅葉。
エゾリンドウ。
赤というよりは紫ですが、これも重要な草紅葉の一員でしょう。
草紅葉の画像を載せていたら枚数が多くなりすぎました。
この後の至仏山の写真はまた次の更新で。
2018年9月26~27日、尾瀬沼、燧ケ岳、尾瀬ヶ原。