夏の谷川岳。
7月22日。
谷川岳自然観察会。
谷川岳エコツーリズム推進協議会の、インタープリター候補者向けの自然観察会に参加してきました。
講師は 阿部利夫先生。
天神ロープウェーを下車して。
シモツケソウ:バラ科シモツケソウ属。
7月も後半だというのに、まだ蕾のほうが多いです。
ニッコウキスゲ:ユリ科ワスレグサ属。
こちらも蕾の数がまだまだ多いですね。
エゾアジサイ。
こちらはだいぶ色が褪せてきてます。
ハナニガナに混じって、シロバナニガナ。
ブナ林に入って。
ツルアリドオシ:アカネ科ツルアリドオシ属
こういう小さい花が見つけ易くていいですね。
山頂に少しずつ雲がかぶりはじめました。
講習会参加者。
20名くらいが集まりました。
アリドオシラン:ラン科アリドオシラン属。
ツルアリドオシと並んで咲いてるので、見比べることができて憶え易いですね。
ちょっと標高が上がって疎林帯の岩場にやってくると、ノギラン(ユリ科ノギラン属)が多くなってきました。。
アカモノ:ツツジ科シラタマノキ属
花は終わり、赤い実になりかけてます。
オトギリソウ:オトギリソウ科オトギリソウ属。
ヤシャブシの実がなってました。
ヒメヤシャブシかな?
尾瀬至仏山が見えてます。
はるか先、森林限界の上にザンゲ岩が見えてきました。
オオバギボウシ。
ハクサンボウフウ:セリ科カワラボウフウ属。
天狗の留まり場までやってきました。
蛇紋岩の岩肌に高山植物が増えてきます。
キキョウ科のヒメシャジンかミヤマシャジンどちらか。
この距離だと同定できません。
ウスユキソウ。
ヒメシャジン:キキョウ科 ツリガネニンジン属。
ガク片にギザギザがあるのでヒメシャジン。
写真のセンスが無い私ですが、珍しく我ながらいい出来栄えの写真。
シモツケソウにクルマユリ、トリアシショウマ、ハクサンボウフウなどが見事に連なって咲いてます。
ジョウシュウオニアザミ。
肩の斜面。
イワイチョウ:ミツガシワ科
イワカガミ:イワウメ科
2週間くらい前まで雪が残ってただけあって、こんな暑い時期にイワカガミが咲いてます。
肩の広場に上がって、ミヤマシシウドの蕾の向こうに道標。
ミヤマキンポウゲが綺麗でした。
西側、万太郎へと続く尾根筋。
一面の笹と、点在するミヤマシシウド。
ここから山頂トマノミミ、オキノミミまでが講習会のスタート。
ネバリノギラン:ユリ科 ソクシラン属。
ヨツバシオガマ:ゴマノハグサ科シオガマギク属。
葉緑素で光合成もするが、他の植物に半寄生してるそうです。
オキノミミが見えてきました。
コメツツジ:ツツジ科ツツジ属。
ツツジとしては花が小さい方ですが、米の名が付くほど小さくも無いんじゃないかと思ったりします。
ナンゴクミネカエデ。
それまでは普通のミネカエデだと思ってました。
講習会に参加してよかったです。
オタカラコウ:キク科メタカラコウ属。
この稜線上は湿原に咲く花が多いんですが、残雪の水分の影響と、夏になっても山を上がってきた空気が飽和状態になることにより水分が豊富だからだそうです。
山地性の湿原ですね。
コキンレイカ(ハクサンオミナエシ):オミナエシ科オミナエシ属。
まだ蕾です。
ハクサンフウロ:フウロソウ科フウロソウ属。
タカネアオヤギソウ:ユリ科 シュロソウ属。
アオヤギソウの高山型の変種。
バイケイソウと同じ科・属ですがやはり毒があるそうです。
ミネウスユキソウ:キク科ウスユキソウ属。
これは普通のウスユキソウの高山型。
谷川岳の名物でもある蛇紋岩変形植物のホソバヒナウスユキソウがなかなか見つかりません。
盗掘の被害にあってしまって、人が入れない崖地でないとほとんど生えていないらしいです。
タテヤマウツボグサ:シソ科ウツボグサ属。
綺麗な花ですね。
この手のネーミングの花は、低山に咲く基本種の高山型が多いんですが、低山に咲くウツボグサとは別種だそうです。
ハナチダケサシ:ユキノシタ科 チダケサシ属。
随分綺麗なトリアシショウマだなと思ってたら、変種のハナチダケサシでした。
エゾウサギギク:キク科ウサギギク属。
ミヤマダイコンソウ:バラ科 ダイコンソウ属 。
ホソバコゴメグサ:ゴマノハグサ科 コゴメグサ属。
至仏や谷川、月山などに分布してます。
ゴマノハグサ科に多い、半寄生の特徴あり。
ミヤマダイモンジソウ:ユキノシタ科 ユキノシタ属。
基本種となるダイモンジソウの高山型。
シブツアサツキ:ユリ科 ネギ属。
谷川岳と至仏山に自生する蛇紋岩変形植物。
阿部先生曰く「この花を見れた人は幸せです」。
シラネニンジン:セリ科シラネニンジン属。
タカネバラ:バラ科バラ属。
花期はちょっと過ぎてたんですが、数輪だけ咲いてました。
イブキジャコウソウ:シソ科イブキジャコウソウ属。
ヤマサギソウ:ラン科ツレサギソウ属。
ミネウスユキソウばかりかなーと思っていたら
ホソバヒナウスユキソウを発見。
弱々しくたった一輪。
(元々弱々しい感じで咲く花ですが)。
ミヤマシグレ:スイカズラ科 ガマズミ属。
いい感じの花が沢山咲いてますね。
コイワカガミ。
花は終わって実になる途中。
イワアカバナ:アカバナ科 アカバナ属。
山頂からの帰り道、イワカガミが綺麗でした。
山頂を包んでいた雲の切れ間から水上町が見えてきました。
山頂では寒くて震えが来るほどだったのに、この辺ではムワっとして汗だらだらでした。