平標-仙ノ倉。
2012年5月13。
ゴールデンウィーク明け、残雪期の平標～仙ノ倉に行ってきました。
人があまり登らない時期ですが、空いてていいし、こういう閑散期の登山ツアーもいいんじゃないかなということで下見に。
残雪期と言っても殆どの登山道上から雪は消え、残っているのはごく一部です。
登山道を松手山目指して登るとすぐに苗場山が見えてきました。
樹林帯がわりと早めに終わります。
ところどころ、雪が残っているところがあり、中にはそこだけ強烈に残っているところも。
残雪期はこういうところが危ないですね。
うっかり滑り始めたら、この斜度だと止まりません。
松手山までもう少し、というところまで上がってくると雪の量がだいぶ増えます。
松手山を過ぎて平標を目指す稜線へ。
昨晩の真冬に戻ったような冬型の気圧配置と寒波と強風で山が真っ白になっています。
標高をあげてくると、氷の世界でした。
低木、階段、ロープ、あらゆるものにエビの尻尾が付着。
そろそろ風が強くなってきたので上着を着込む。
さっきまで汗をかくような暑さでしたが寒風が吹いてきて肌寒く。
平標山頂に到着。
そのまま仙ノ倉目指して移動。
樹氷やエビの尻尾がさっきまでと比べ物にならないレベルに。
風速も10mを越えて、時折15m以上吹いてきます。
まさに天国への階段ですね、などと言いながらあがっていく。
仙ノ倉の山頂に到着。
谷川連峰の最高峰仙ノ倉。
ぐるりと360度、絶景です。
南側。
吾妻邪山や大峰、三峰山、そして遠方に赤城山。
万太郎山から谷川岳へ続く縦走路。
奥には至仏山や燧ケ岳、上州武尊山。
西に目をやると苗場山。
富士山も一応見えてます。
コンデジだと、トリミング＆色調補正でやっと分かる程度ですが。
平標まで戻って、山の家に向かう。
平標の南面は雪がかなり残ってます。
傾斜が緩いのと、雪がちょうどいい感じの柔らかさだったので、久しぶりの楽しい雪歩きでした。
オオシラビソの樹氷。
谷川岳にはオオシラビソがありませんが、この稜線沿いでは平標がオオシラビソの生育限界だとか。
以前に講習会で聞きました。
平標山の家に到着。
しばし休憩。
谷川岳の方とはまた違った魅力がありますね。
ちょっとここで山小屋泊のプランなんて立てたくなってしまいました。
下山。
ちょっと標高を下げただけで春っぽくなってきます。
山の下の方では暑くてTシャツ、上では寒くてフリースにアウター。
早春の山は暑さ寒さ両方に対処できる服装が必要です。
山では暑い服装か寒い服装かどっちかだけ、というのはあり得ません。