受付開始のお知らせです。
尾瀬鳩待峠~オヤマ沢田代~山頂往復。
例年、4月末に道路の除雪開通と共に解禁となる至仏山。
*解禁と言うか、道路を使わずに自力で入るのは真冬でも自由です。
車やバスを使って鳩待峠まで行って、そこから山頂までの日帰りが出来るのがこの時期です。
ゴールデンウィーク中の5/6以降は入山規制されますので、2週間ほどの間だけの雪の至仏山チャレンジです。
この時期の雪山の山頂を踏むルートとしては、1591mから2228mまでの間の割と低い標高差。
距離も片道5kmありません。
雪山入門コースとして知られています。
お天気が良いときの至仏山。
いかにも春の雪山って感じですね。
雪が降ってるときの至仏山。
冬山に逆戻り。
こんな日はまれですが、豪雪地帯の雪山を感じさせます。
ゴールデンウィークの谷川岳はアイゼンを使用していますが、至仏山では基本的にスノーシューを選択しています。
理由は3つ。
1.谷川岳は急斜面や岩場の露出などが多く、スノーシューよりもアイゼンが適している為。
2.谷川岳ではラッセルの可能性が殆ど無いが、至仏山ではラッセルが必要なほど新雪が降るケースがある為(元々、ルートの踏み固められてる率が違いますし)。
上に掲載した吹雪の日などはスノーシューの人達が道をつけなければ、ツボ足の登山者だけでは相当大変だったと思います。
3.自然保護。
どちらの自然も大事なのですが、尾瀬は国立公園指定のほかに特別天然記念物にも指定されていて、中でも至仏山は貴重な植生の場所として最重要な所です。
スノーシューなら雪を踏みぬかなくて済みますが、アイゼンでは踏み抜いてしまって、雪の下の植物を傷つける可能性が高くなります。
人によって解釈は違いますが「尾瀬に入るならスノーシューじゃなくちゃ駄目だ」と言うくらい厳しく考えてる人も居るくらいです。(これはほんとに人によって言うことは違います。明確な規定があるわけではないので、その人の個人的な意見だからです)。
上記の理由でスノーシューを選択しています。
登りスノーシュー、下りはアイゼンが最強に楽なパターンなので、両方持ってくる人も居ます。(私はガイドとして両方持って登っています)。
この写真の日。
新雪の下に冷えて固まった堅い雪の層。その下にザクザクのザラメの層。
スノーシューの人達は、固い雪の層の上を歩けてラッセルは無かったのですが、
アイゼンのみで来た人が、固い層を踏み抜いてしまい、その人だけ歩く速度が極端に遅くなってしまい大変でした。
私も、雪不足の年や、冷え込んでカチカチの日などはスノーシューを持たずにアイゼンを選択しますが、状況が分からないときは両方準備したほうが無難です。
色々と疑問なことや不安なことがあると思いますが、メールやお電話などでお問い合わせください。
2017年残雪期至仏山募集の告知。