火打山、妙高。
笹ヶ峰~燕温泉。
旅行会社のツアー登山の引率ガイドで妙高へ行って来ました。
初日は笹ヶ峰から登山。
ツアーバスだと、車の回送とか考えなくてもバスが回ってくれるから楽で良いですね。
平らなブナ林を歩くだけで、しっとり汗が吹き出る、不快指数の高いコンディション。
ろくに標高も上がっていない部分でも残雪。
さすが新潟の山ですね。
オオバミゾホオズキ。
水の流れの脇に咲くこの花ですが、水流が無い随所で群生。
残雪の雪解け水を頼りに咲いているのでしょうが、それがあんなに群生しているのは積雪の多さが伺えます。
ミゾホオオズキほどではないけど、湿っぽい所が好きなサンカヨウとキヌガサソウの群落。
ミネザクラ。
高谷池ヒュッテと、奥に火打山。
ヒュッテはトイレが一つしか稼動してなくておトイレ大渋滞でした。
火打山に向かう途中にも、キヌガサソウの群落。
日本の最も美しい場所31選とかに選ばれたという風景。
確かに見事です。
大量のイワイチョウの葉の中に、ハクサンコザクラの群落。
イワイチョウはまだ花期には早いですが、少しだけ咲いてました。
イワカガミは少なめで混ざってます。
ハクサンシャクナゲ。
普段ガイドしてる群馬の山に比べれば、白山にぐっと近いだけあって、ハクサンシャクナゲが沢山ありました。
ハクサンチドリ。
天狗の庭。
高谷池も美しかったですが、ここも感動しました。
山頂行かなくても、ここで折り返してよいくらい。
ベニバナイチヤクソウ。
テガタチドリ。
谷川岳や尾瀬では見ないので、ちょっと新鮮。
苗場山の花の本に載ってたのを見たことがありますが、苗場でも見たことが無い気がします。
マルバダケブキ。
ヤマオダマキ。
ミヤマタンポポ。
ミヤマキンポウゲ。
ベニバナイチゴ。
裾野から山頂近くまで、かなりの広範囲に咲いてました。
こんなにベニバナイチゴが多い山というのは珍しいかも?
コケモモ。
妙高の方には多いのですが、火打山の方には少なめでしょうか。
ハイマツの赤い雄花。
随所に残る残雪。
火打山はなだらかな部分の残雪ですが、明日の妙高へのルートは急傾斜の残雪が多いので注意が必要です。
山頂。ここまで来ると、登りはじめが蒸し暑かったのに寒いくらいです。
今夜の宿の黒沢池ヒュッテに向けて下山。
新鮮なミズバショウを発見。
高谷池のテント場。
ここなら宿泊が楽なのですが、明日の下山を考えて、黒沢池へ。
キヌガサソウに虫こぶ?
何かが付いてただけなのか、虫こぶなのか試したかったのですが、忙しくて見てられませんでした。
旅行会社の提示したプランの山小屋着時間が4時20分。
私がコースタイムから計算した、徒歩時間オンリーの山小屋着時間が5時過ぎ。
休憩や昼食、移動時のロスなどを含めると良くて5時半着。
あまり余裕がありませんでした。
どうもコースタイムに、短めの時間を書き込んである資料が有るらしいですね・・・。
ネバリノギラン。
谷川岳だと標高が低いので、ねばらないノギランと混ざりますが、ここではネバリノギランばかりでした。
今晩のお宿、黒沢池ヒュッテがやっと見えてきました。
夕食。
カレー美味しかったです。
宿泊専用棟に泊まりましたが、壁の外側から打った釘の先っちょが内側の壁を突き抜けているので危ないと思いました。
有名なクレープの朝食。
超しょっぱいスープと、桃缶付き。
妙高に向けて出発。
朝の内は晴れていて、昨日登った火打山なども見えていましたが。。。
外輪山を登り長助池が見えてくるころには雨が降ったり止んだり。
幾つかの雪渓を超え。
雪渓そばにはシラネアオイ。
初春の花です。
その数十メートル離れた場所には、夏の花ヨツバシオガマがもう終わりかけです。
季節が凝縮されてますね。
北峰到着。
雨は弱いですが、風が強いのでとても長居できない過酷な環境。
さっきまで見えてた焼山も数分後には見えなくなったり。
岩の陰、コケモモが至る所に咲き。
日本岩を越えて南峰へ。
大学生のお兄さん達がスイカをお供えしてました。
ツガザクラ。
イワヒゲ。
普段ガイドしてる山域では見ない花なので、大興奮。
でも、所持してるデジカメが、他に在庫がなくて仕方なくかったデジカメですこぶる性能が悪いのでまともに写せませんでした。。。
少しでも暗いとまともにピントが合わない(真っ暗でもなんでもない、普通に歩ける日中の暗さ)とか、
遠景を撮る時は遠景モードにしないと、8割がたピントがずれるとか。
普通はプログラムモードでも遠景は撮れるでしょう、と。
何が駄目かというと、遠景モードにすると逆行とかの補正ができなくなるから困るんですよね。
ずっと使ってたオリンパス(4台以上、オリンパスで買い換えた)なら、そんなことは無かったので、私の使い方のせいとか、高いハードル求めすぎのワガママということでは無いと思うのですが・・・。
もうこのメーカーのは二度と買わない。
風穴(かざあな)。
普通はふうけつ、と読むことが多いですが、ここではしっかり「かざあな」と振り仮名。
源泉小屋。
まだ先がありますが、ここまで来ると、みんな一安心。
燕温泉下山後、旅館の食堂にてお蕎麦。
美味しかったです。
2017年7月15日、曇り。
7月16日。雨。
火打山、妙高。