浅間山系。
池の平湿原-篭ノ登山-水ノ塔。
今日は仕事ではありませんが、ガイド仲間と一緒にプライベートで登山してきました。
一応、お仕事が入る可能性があるのと、来年以降ここのコースを案内することがあるかもしれないので、下見を兼ねてます。
浅間山のお隣の山麓に有る、池の平湿原。
標高2000メートルの高層湿原です。
谷川岳や尾瀬では見かけない、マツムシソウ。
ここでは、砂利道の林道から湿原、山頂の岩場まで、埋め尽くすほど咲いてるのでちょっと驚きです。
ウメバチソウが咲いているのは尾瀬ヶ原と同じくらいの季節感ですが、ノアザミなど尾瀬ではとっくに終わっている花が新鮮な感じで咲いてました。
ツリガネニンジン。
条件さえよければ高山植物帯に混ざることが出来るお花ですが、途中からヒメシャジンと並んで咲いて標高が更に上がると無くなります。
ここはツリガネニンジンはあるけどヒメシャジンが無いという植生らしいです。
山頂まで行っても、ツリガネニンジンが無くなるだけでヒメシャジンがありません。
コケモモやイブキジャコウソウ、イワインチンと並んでツリガネニンジンが咲いている様子は、普段見ている山の植生と比べると奇妙な光景。
火山で植生が破壊された後に徐々に復元されていったわけですが、その際に入り込むとかが出来なかった種類の植物がまるまる欠けるので、こういう植生になっているらしいです。
ヤナギラン。
これも、高山植物と並んで大量に咲いてると違和感がある花ですね。
アキノキリンソウ。
と、ミヤマアキノキリンソウ。
この二つが並んで咲いてること自体はそれほど珍しくないですが、ミヤマが付かない方が、こんな標高高いところで喰いこんできて、イブキジャコウソウと並んで咲いてるのが面白い。
イワインチン。
シラタマノキ。
コケモモの実。周りはガンコウランの葉。
クロマメノキ。
液果類がよく実ってます。
知らない花が一輪だけ咲いていたのを見つけて、写真を撮って調べました。
オオヤマフスマ(ナデシコ科)。
えっ!?これナデシコ科ですか?
と一瞬びっくりしたけれど、この花を見た時に真っ先に思い浮かんだのが「ノミノフスマ」。
あれもナデシコ科だから、それほど不思議でもないですね。
カワラナデシコ。
と言っても、ここはタカネナデシコも並んで一緒に咲いているそうなので、ちゃんと見分けないと言い切れません。
ウスユキソウ。
ミネウスユキソウと両方有りました。
ハナイカリ。
これも見たことない花でした。
ボランティアで駐車場に待機してる人に何の花か聞いてしまいました。
リンドウ科ハナイカリ属。
マイサギソウとかトンボソウ等のラン科の仲間かなと推測してたので以外でした。
これでリンドウの仲間ね。。。
でも葉っぱは確かにそうですね。
ヤマラッキョウ。
湿原の散策を済ませたら、今日の目的の篭ノ登への登山道へ移動。
歩き出しが標高2000メートル超えなので、あっというまに森林限界へ。
谷川岳ではそれほど多くないイワインチンがビッシリ咲いてます。
マツムシソウも、群馬の他の山ではあまり見かけないし、北アルプスなどに行ってもそんなに多くない印象を受けるのですが、この山ではこの二つがとにかく群生してます。
タチコゴメグサ。
初めて見ました。
ヒカリゴケが結構あちこちに有りました。
ガンコウランの実。
ミヤマシグレ(実)。
水ノ塔を超えて、ゴールのランプの宿が見えてきました。
アサマ2000のスキー場も。
お天気よかったら、浅間山が見えて爽快なはず。
簡単に森林限界の高山植物帯が見れる、良いルートでした。
2017/9/4日。
篭ノ登、水ノ塔縦走ルート。