谷川連峰馬蹄形。
西黒尾根~時計周り。
旅行会社さんのお仕事で、谷川岳の馬蹄形縦走に行って行きました。
山頂では理論値で風速17mほど吹いてる状況(実際は理論値よりは下がる)。時折小雨も混ざるので、北風をもろに受けてしまう西黒尾根上は過酷な状況です。
初日に無理をすると縦走失敗になりかねないので、ロープウェイ利用をお勧めしたのですが、登山専用のツアーのリピーターさん達で固めた募集ということで西黒を強く希望されたので、そのまま西黒で。
まあ、山頂の理論値(地面の摩擦などで風速が目減りすることを考慮しない最大数値)で17mだから、実際の尾根筋下部ではもっと低くなるし、歩き出しの時に最大数値で、時間の経過と共に下がって行くので、「きつい」と思うだけで実際には大丈夫です(装備さえしっかりしていれば)。
尾根筋では瞬間最大でも風速15m無いですが、「今風速20mくらいあったでしょ!?」「いや、30mだ!!」とかお客さんは凄く大げさに感じてしまいますね。
この現象の怖い点が一つあって、今日の風速10mちょっとくらいだったのを「自分は風速20m以上で耐えた!」と勘違いしてしまって、本当に風速20mの時に山で行動してしまわないかどうかです。
「今のは風速15mも無いですよ」と説明しても、表面上は納得した様子でも心の中では納得してしない人も多いですしね。
主峰、トマノミミ。
今日は単なる通過点に過ぎないので、写真だけ撮ってそそくさと通り過ぎ。
世界で最も山岳遭難死者が出ている岩壁の頂上、一ノ倉。
岩壁は凄いですが、山頂は驚くほどなだらかです。
馬蹄形最高峰、茂倉岳からの下り。
長くて急です!
この下りと上り返しで体力を削られたり、コースタイムから大幅にオーバーしてしまうことも少なくありません。
幸い、登山慣れしているベテラングループだったので、コースタイムより若干早いくらいで歩いて貰えました。
この辺りまで来ると紅葉が見事。
笹平まで下りてきて、振り替える。
荘厳で美しい稜線です。
あまり平じゃないのに、笹平です。
この後の武能岳を越えてからの方がよっぽど笹平な感じです。
蓬ヒュッテの高波さんに聞いてみましたが、「自分が生まれる前からこっちが笹平って言われてるから理由は分からない」だそうです。
今日の最後の山頂、武能岳。
標高も他に比べて低いし、通過する登山客も少ないと思うのですが、標識は丈夫なのが立っています。
終わり際になってやっとガスが薄くなり、上越のマッターホルンと言われる大源太が見えてきました。
蓬峠と蓬ヒュッテが見えてきました。
蓬ヒュッテで一泊。
翌朝。
七つ小屋山。
天気予報ほどは晴れませんでした。
清水峠、JR巡視小屋。
この辺りでやっと太陽が出てきたのですが、
後半の眺望が見込める朝日岳以降はまたもガス!
なにはともあれ、ほぼ予定下山時刻に帰ってこれました。
2017/9/21日。
谷川連峰馬蹄形。