棒ノ嶺。
奥多摩、奥武蔵エリア。
11月に入って、登山シーズンも大詰めになってきました。
登山バスツアーのガイドで埼玉の棒ノ折山へ、下見も含めて二度行ってきました。
駐車場を出た所にこんな物が。『なぐりづえ』。
一瞬何かと思いましたが、名栗というここの地名から来てるのみたいです。
登山者向けの無料のレンタル杖。
いや、これ絶対インパクト狙ってわざと平仮名表記してるでしょう。
ダムの横を抜けて登山口へ。
水を流すところが見当たらないので、発電はしてないのかな。
最初は杉林ですが、密生してなくて木漏れ日が入るので良い雰囲気です。
登山道脇にイラクサ(有毒の棘持ち)がいっぱい生えてました。
妙に多かったですが、鹿の食害にあわないからとか、そんな理由かな。
杉林なので杉の実がところどころ落ちてましたが、げっ歯類の動物が齧ったっぽい食痕が残ってました。
以前聞いた話だと、杉の果実はマツボックリに比べて美味しくないので食べる優先度は低い筈だとか。
杉が少なくて松が多い、みなかみ町のスノーシューではマツボックリの食痕が多いですが、ここは杉ばかり杉の実に手を出さざるをえないんでしょうか。
廃タイヤが捨ててあるのかと思ったら、「山の神」と書かれてました。
タイヤを利用して祠の代わりにしたみたいです。
か…代わりになってるんでしょうかこれ。
杉林を抜ければ名前の付いている滝が4つほど。
いきなり雰囲気の良い渓流になります。
初心者に人気のコースになっている理由がこの岩場。
初級者コースでありながら、凄い難所ルートに来ている雰囲気が味わえます。ゴルジュ帯とも言われる、岩が両側に狭く切り立っている沢。
その代わり、雨が降ったら危険になります。
普段はこんな小さな滝でも、増水したらえらいことに。
両側が切り立った岩場なので、水が他に流れていかないで一気に水位が上がり、人が逃げる場所もありません。
後ろに居る人の小ささを見ると、岩のスケールが分かります。大きいです。
関東ふれあいの道に指定されてました。
初心者ルートですが、降雨時には危険なルートなのに、ふれあいの道指定されてます。
そんなこと言ったら、群馬の妙義山もカニの横ばい縦ばりが指定されてました。
岩の多い沢筋を抜けると、木階段なども設置されてる山道へ。
自然林の中を歩く、気持ちよい道です。
ちょっと急坂ですけど。
休憩に適した広い場所に、こんな看板が!
お客さん、ちょっと心配そう。
恐らくですが、この場所だけがマムシが多いわけではないと思います。
森林や藪があって、水場が近いというのが出没が多い条件なので今日の登山道全体にほぼ当てはまります。
ここは休憩場所に選ばれ易いから、座ったり手を付いたりした際に被害に遭いやすいということなんじゃないかな、と説明。
看板があってもなくても、自分の身の回りは自分で注意するに限ります。
分岐点の岩茸石。
名前の由来が分からないけど面白い名前です。
結構な急登の林道を越えて山頂へ。
凄いのどかです。
分かりづらいですが、奥に浅間山。
赤城や白根山など群馬から栃木までの山々が見えてました。
下山後の温泉にて、狭山茶コーラ。
埼玉県の人は好きと言う人が多いみたいですが、私は別々に飲んだほうがいいかなって思ってしまいました。
帰路、休憩によったパーキングエリアで嵐山プリン。
甘い物好きな私です。
プリンは糖分だけでなくタンパク質が摂れるから、おすすめかな。
2018年11月3日 棒ノ折山。