5月半ばの登山など。
山野花など。
5月の中頃。
春の登山・トレッキングシーズンに向けて、研修や会議などが多く、実際にガイドに入る日が少ないシーズンです。
5月11日。
赤城山の麓に有る、赤城自然園に母を連れて行って来ました。
エリアが3つに分かれていて、歩き出しの最初がイングリッシュガーデンなので、自然を求めてきた人はビックリしてしまいがちですが、その奥には日本の自然の植生のエリアがあります。
ササバギンラン。
地元の山だと、ササバが付かないギンランが多いので、自然園に来た甲斐が有りますね。
ウラシマソウがいっぱい有りました。
キンラン。
これはさすがに普段見かけないので、自然園に来た甲斐がありますね。
5月14日、三峰山。
教育旅行のガイドの下見でした。
浅間山。
低い山ですが、所々で展望が良い箇所があります。
ホタルカズラ。ムラサキ科ムラサキ属。
不思議と、この地域の他の山ではあまり見かけません。
三峰山では沢山咲いてます。
ギンリョウソウ。
10日ほど前までは雪山登山をしていたので、今年の初にお目にかかりました。
アマドコロ。
一緒に行った、新米のガイドさんは遠目に見て「ナルコユリ」。
私がもっと遠くからアマドコロだと言うと、「見分け方が・・・花の付け根のところが緑に膨らめば・・・」と言いながら近づくも細かすぎて区別が付けられず。
図鑑で一生懸命覚えるのは良いのですが、ガイドをしながら区別が付けられるようにしないと、普段なかなか判別が付けられません。
道を逸れて近づくことが許されない場所も多いですし、遠くに有る花に一回一回近づいている余裕が無いガイドプランも多いのです。
種類の区別の仕方も、机上で役に立つものと現場で使えるものが異なることも多いです。
私は、現場で使用できる頻度が少ない判別法は、まったく覚えてなかったりします。
私の区別の仕方:凄い遠くからは大きさで区別。でも、これは生育具合等で当然変化するので、それ以上近づけない場合の大雑把。
もうちょっと近づけば、花が二つずつ付いていればアマドコロ。沢山ついていればナルコユリ。
もちろん、偶然花が二個しか付いてないナルコユリも有るでしょうが、それでも全部の花の列が二個ずつというと、相当レアな低確率で珍しすぎると思います。
花柄の赤さで区別をつける場合もありますが、花柄が赤い=アマドコロ。緑色=アマドコロとナルコユリ・・・という片手落ちの判別になります。
図鑑に載っているような、花と柄の接続部の膨らみを観察できるほど近づくのなら、茎を触って角があれば100%アマドコロです。
ジュウニヒトエ。
シソ科キランソウ属。
この花も、周囲の他の山ではそれほど見ないのに、三峰に来れば沢山咲いてます。
フタリシズカ。
これも三峰は良く見かけますね。
周囲の里山では圧倒的にヒトリシズカの方が見かけます。
ヤマツツジ。
これはどの山でも見かけます。
標高が高い山では、その他の高山種のツツジに変わってしまいますけど。
フデリンドウ。
チゴユリがいっぱい。
チゴユリに混ざって、一輪だけギンラン。
5月19日。
富士山を望むことが出来る絶景の山、石割山へ。
石割神社の石段から登り、奥の院を経由して山頂へのルート。
ササバギンランが点在して咲いてました。
奥の院の割れ石。
皆で休憩がてら三回回りました。
ベニバナウツギ・・・?
山頂付近までこの花があったので、野生種のハコネウツギかと思ってたのですが、ハコネウツギだと白と赤が混じるのですが、何十本と見てきた株で全部赤い花。
ベニバナウツギなんでしょうか。
確かこれは園芸種のはずですが、山全体に自生?
追記:上記で色々悩んでいたら、ヤブウツギという意見も出てきました。ヤブウツギかなぁ?
行きの急坂とは異なり、下山は長い緩やかな道で。
下山口。
山中湖に白鳥が居ました。
他にも、尾瀬ガイドの総会や研修会、理事会、日本山岳ガイド協会の総会など、春先は仕事以外のしがらみがテンコ盛りでした。