雲取山ガイド。
三峯ルートより。
ツアーガイドの依頼で、雲取山へ。
荷揚げのヘリの稼働の関係で、山荘が営業開始出来るかどうかが中々決定せず、直前になってのツアー決定でした。
おかげで、ツアー参加者の急に都合がつかなかった人も多かったようで、5名様でした。
登山口や、登山道の途中に鳥居。
こちらは奥の院への分岐点の鳥居。
途中、ナツツバキかヒメシャラかどっちかかな~?という木が有って「私の普段行動している北部エリアならナツツバキ、お客さん達が済んでいる関東南部海沿いでしたらヒメシャラです。ここはどっちになるんでしょうね」とか話をしていたら...
親切に案内看板が貼ってありました。
冷温帯広葉樹林。みなかみ町の方に近い気候でした。
東京都と埼玉の境ですが、こちらは北部のエリアですしね。
マムシグサの仲間(毒草)。
この仲間と、鹿が食べないシロヨメナの花ばかりが咲いてました。
周りが綺麗に土が見えてるのは鹿が食べつくしたからでしょうか。
鹿の食害がかなり深刻なようですね。
そんな中でも、稜線まで行けばシラヒゲソウ。
この花、実は今まで見たことが無かったので、この時期にこのルートには有る筈なので、見るのを楽しみにしてました。
地蔵峠。赤い前掛けをしたお地蔵様。
霧藻ヶ峰を通過後、秩父宮様のレリーフ。
最初はラン科ツレサギソウ属の仲間かと思いましたが...
リンドウ科のハナイカリでした。
2~3輪だけ咲いていた、ヒゴタイの仲間。
ガイド中なので、写真も詳細に撮れないので、この写真だけだと判別が付けられないですが...
雲取山に咲いてるのはタカオヒゴタイが多いらしいですね。
でも三峰側の登山ルート情報ではアサマヒゴタイも有るとかなんとか。
葉の状態が悪く、写真も葉を狙って撮っていないので、判別が付きかねます。
タカオヒゴタイの「葉の中ほどがくびれている」という条件に合っているような合っていないような...
ダイモンジソウ。
ミヤマダイモンジソウで大丈夫そうですね。
学術的には、両者は区別しないらしいですが、一応山に来てるので「ミヤマダイモンジソウです」って言った方がお客さんもちょっとうれしいかもしれません。
途中、ほんの数か所だけトリカブト。
写真が近づいて撮れないような、垂直の岩のところで、苔を頼りになんとか咲いています。
この岩の周りには鹿が食べないシロヨメナが群生してました。
尾瀬でもそうなんですが、トリカブトってそこそこ鹿が食べます。
ここは、そこそこでは済まないくらい鹿に食べられて、ドクの有るトリカブトすら鹿が登れない岩崖にしか残らなかったと考えるべきでしょうか。
葉っぱにも毒があるし、人が死んだ例もあるので皆さんは真似しないでくださいね。
雲取山荘に到着。
私たちの他には5~6人の宿泊でした。
密を避けることができてます。
夕食。
翌朝、山頂にアタックして下山。
昨日よりは良いお天気だったのですが、それでも周囲の山が見えるほどには回復してくれませんでした。
残念!
2020年9月15|16日。