至仏山・日光白根山。
初冠雪の両山でした。
昨日の男体山の続き。
今日は初冠雪の至仏山。
100名山巡りのツアーを長年続けている会社さんなので、顧客の装備・体力レベルは大丈夫な筈ですが、それでもこういう日だと緊張しますね。
ガイド二人ですが、パーティを分けずに全員で登山。
幸い、ガラガラで単独登山者数名としかすれ違わなかったので、15人で並んで歩いても他の邪魔にはならずに済みました。
雪の降った日は、木道の上に積もった雪で滑って転ぶ怪我も心配です。
尾瀬ヶ原方向。
残念ながら、湿原の部分だけ雲に覆われたままでした。
稜線に入って、オヤマ沢田代。
ここからは本格的に雪が木道に載っています。
先頭の私が、足を引きずって歩きながら木道の上の雪を落としました。
久しぶりの雪の道。
さすがにスノーシューやアイゼンを使うほどではありませんが、次のウィンターシーズンの近づきを感じます。
こんな雪の中でも花が残っているジョウシュウオニアザミ。
この至仏山が基準標本の産地の花です。
状況も厳しいので、小至仏は寄らずにスルー。
ハイマツやシャクナゲの上に積もる雪。
山頂までもうすぐ。
山頂に到着したタイミングで風が止み、山頂で食事と休憩が出来ました。
山頂で食事してる余裕が有るとは限らないから、途中途中で行動食をとりながら来たのに、まさか嬉しい予想外れでした。
お客さん用に持ってきた、予備の防寒手袋やホッカイロなども、全部は使い切らずに余裕を持って下山できました。
帰り道、初雪の中を歩くハコネサンショウウオ。
暑さが苦手で天気が悪い時に移動するらしいですが、中々無茶な両生類です。
翌日、早朝にヘッドライトを付けて日光白根山へ。
途中までは雪のゆの字もありませんでしたが、標高を上げると積雪。
薄曇がどんどん晴れてきました。
樹林帯を抜け、一旦平らになっているところへ。
日光白根の下にある弥陀ヶ池。
風も無く穏やかで、鏡のようになった湖面に写る逆さ日光白根。
日光なので、鹿の足跡多し。
偶然、山仲間と出会いました。
ここからの斜面が今日の本番。
昨日登った至仏山。
菅沼登山口からの北斜面のルートですが、凍結は無し。
もし凍結していたら戻るところでしたが、大丈夫でした。
まあ深夜は曇りで放射冷却は無し。
雪の質もカチカチになるようなものではなかったですしね。
山頂は狭いので、各自写真撮ったらすぐ反対側に降ります。
12時下山完了。
下山路は、登ってくる登山者と下る登山者の大渋滞でした。
2020年10月17~18日。