谷川連峰一ノ倉沢ハイキング。
一ノ倉ハイキングコースの下調べとプレート貼りに、インタプリターの数人で行ってきました。
今年は記録的な大雪だったので、5月下旬でも、この雪の量です。
スタート地点に巻き戻って、天神ロープウェーの土合駅から。
まだまだ花の状態が多いウリハダカエデすが、森に入る前の日当たりの良いところでは種子になりかけてました。
下にぶら下がる筈の種子が上向きに出てるので、アレ?って思いましたが、たまたまちょっと飛び出してた種子でした。
おかげで写真は撮り易かったです。
その隣にヤマモジの花。
これも、日当たりが良い所なので花としてはもう終わりかけ。
モミジイチゴ。
下に隠れて咲くので、なかなか良い写真が撮れません。
下から写したのは逆光で良く見えませんでした。
トチノキの花。
大木になるので、中々正面から撮影出来ないのですが、ロープウェーの立体駐車場の高低差を利用。
ブナの実。
これもロープウェー施設の高低さのおかげで、大木の枝先を見ることが出来ます。
ムラサキケマン。
フデリンドウ。
ブナの新芽たち。
カイワレみたいのは子葉。
スミレサイシン。
ヤマグワの花。
まだ咲き掛け。
ハウチワカエデの花。
撮影してから1カ月以上後に書いているので、コハウチワかどっちだったか憶えてません。
テンナンショウ。
〇〇テンナンショウの部分を確認出来ません。
ヒロハテンナンショウな気はするのですが、尾瀬辺りで見るのに比べるとそこまで広い葉じゃないのが気になります。
アオダモの花。
終わりかけ。
ニシキゴロモ。
トウゴクミツバツツジの花。
エンレイソウ。
花は殆どの個体が終わりかけ。
オオカメノキの花。
手前の装飾花の花弁が不均衡なので、ヤブデマリっぽく見えてしまいますが、たまたま不均衡だっただけ。
花弁がちぎれてて確認できないのが混ざってて勘違いしやすいですが、奥の二つは均衡です。
隣に有った、花が健全に育ってるオオカメノキの花。
これも良くると花弁が不均衡な装飾花が混じってます。
ラショウモンカズラ。
ムラサキヤシオの花。
クロモジの花。
キクザキイチゲ。
普通はとっくに咲き終わっていますが、冬の雪崩地帯に残った残雪の脇で、春が今やってきた個体です。
アブラチャンの花。
オオイワウチワの花。
地形や水分環境で葉の大きさが変化してしまうのですが、条件を良くすれば葉が大きくなる筈の同じ種類、ということで葉の大小に関わらず、オオイワウチワと呼ぶことにしています。
イワカガミ。
これも「オオ」が付くかどうか微妙な個体が多いのですが、ヒメイワカガミ以外は無理に大小などで区別付けなくも良いだろう、という考えも有るようです。
タチツボスミレ。
飛べない為に足元で歩くしかないコブヤハズカミキリ。
踏まないように良く足元見てあげましょう。
新緑の木漏れ日が綺麗です。
タムシバ。だいぶ終わりかけですが、沢沿いで他より涼しい為か、お花が落ちずに残ってました。
ウリハダカエデの花。
アップで。
キュウリグサの仲間。
この咲き掛け状態だと、パッと見て分かりづらいですが、タチカメバソウです。
私もこの一部だけ見ても、他所の地域でタチカメバソウと判別出来ないですが、ここは例年タチカメバソウが咲く群落なので分かります。
コハウチワカエデの花。
マルバマンサク。
真っ先咲いて散ってる筈ですが、ごく一部に花弁が残ってました。
写真ピンボケですが、記録の為と、若葉の出方が面白かったので。
ダンコウバイの花芽。
木は有るのですが、一度も花が咲くのをを見たことが有りません。
ほんの僅か、花芽が付いてるのを見つけました。
でも、やはり花は咲かなかったみたいです。
ほんの少し南に移動すると咲いているので、このコースはダンコウバイが健全に育たない境目なのでしょうか。
エチゴキジムシロ。
ここくらいの標高だと、関東ではミツバツチグリが多いのですが、多雪地帯と急峻な地形のここでは咲いているのはエチゴキジムシロになっています。
エイザンスミレ。
このコースでは少数派です。
いつも一輪とか二輪ぽつぽつ咲いているイメージが有りました。
今年見てみたら、結構な数がまとまって群落になってました。
今まで見逃してたのか、それとも今年の気象条件で沢山咲いたのか。
どちらにしても、咲いてる範囲は狭いです。
インタプリターで、木の大きさ対比の資料写真。
マスク付けてると、やっぱり資料写真使いにくいですね。
キブシの花。
ミネカエデの花。
森の隙間から、残雪の武能岳。
ニガイチゴの花。
ここでは茎に白い物質が付いてる個体は殆どありません(時々混ざる)。
沢地形では十分考えられる、ミヤマニガイチゴに近い中間型の可能性。
ツルシキミの花。
そう言うと「ツルじゃないですよね、これ?」と良く言われます。
基本種のミヤマシキミが、多雪地帯で雪の重さに順応して、幹が曲がって弾力性を持った変種です。
その様子をツルに例えてツルシキミ。
コヨウラクツツジの花。
花が小さすぎるのと、微妙に日陰に多いせいで中々綺麗に撮影できないのですが、今回はばっちり。
一ノ倉。
ヒメモチ。
去年の実が残ってました。
帰路。ニホンザルの親子。
木の股でくつろぐ猿。
ネズミ。
ヒメネズミとアカネズミ、どちらになるかは、シッポや後ろ足をしっかり見ないと断定できないです。
ヒメネズミは言う程小さくないし、アカネズミも別に言う程赤くありません。
真っ赤なヘビ。
模様が無さ過ぎて種類が分かり難いですが、ジムグリが赤くなって模様が消えたバージョンかなと。
昔はアカジムグリと呼ばれたそうですが、今では単に赤い個体差なだけで、そう呼んで変種扱いにはしないそうです。
2022年5月20日。
谷川岳一ノ倉沢ハイキング。