晩秋の越後駒ヶ岳。
新潟県の名峰、日本百名山の一つでも有る越後駒ヶ岳。
リピーターさんと相談して、避難小屋に泊る一泊二日のプランです。
越後駒ヶ岳、良い山なのですが登ってて大変なのは…前半の尾根の長さ!
登ったり下ったりを繰り返して、全く標高が変わらないまま何時間も歩きます。
ここへは旅行会社などのガイドで来る事が多いのですが、朝4時過ぎの歩き出し。当然、近くの宿に前泊です。目覚めるのは深夜。
前泊してそんな大変な日帰り登山をするくらいなら、いっそのこと山小屋泊にして、ゆっくり出発しようというプランです。

始発の次の便の新幹線に乗ってもらって、小出駅で合流して送迎。
朝ゆっくりで良いですね!
しかも、この時間だと滝雲を見に来る人達と重ならないので、駐車場にも車が停めやすくなります。

この時期、冠雪するのは珍しくないのですが、数日前に結構な大雪が降った為、白い部分の面積が多くて紅葉と冠雪の二段構えの景色です。

途中の尾根筋は、まさに秋の紅葉の山!という美しさ。その奥に白い山頂。
三段紅葉が見事です。

黄葉のアーケード。

礫地では、ツツジをメインにした紅葉。
私はズボンは3シーズン用でしたが、シャツや長袖は夏山用で登りました。
勿論、秋冬装備はザックに入ってます。

ここまで来ると、足元にも雪が。
日差しが強く気温が高い為、雪もぐちゃぐちゃ。
下山してくる人達も、皆チェーンスパイクは外して降りて来てました。

雪の上の落ち葉。秋ならではの光景ですね。
ミネカエデ。

百草ノ池から先は、急角度で登り始めます。
振り返れば奥深い山々。
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前駒で休憩。

駒ノ小屋に到着!

一階の窓やドアは冬には雪に埋もれる為、破損防止の為に雪囲いで覆われて出入りが出来ません。
冬季用の出入口は二階に有り、ハシゴで登り降りします。

山頂への登山道。
積雪も薄く、ぐちゃぐちゃなので、ここもでチェーンスパイクは持ってはいきましたが装着はしませんでした。

山頂に到着!
上がってしばらくは八海山も見えていたのですが、数分でみるみるガスってしまって見えなくなりました。
良い時に上がれました。

日が落ちかけると、みるみる寒くなってきました。
早速中に入ります。

厚めの木造りで、いかにも暖かそうな冬季用の扉。

水場が有るので、食事はフリーズドライ。
私はこのチキンライスの中にフリーズドライのカレーを入れて食べました。
他にはフリーズドライのスープに、粉末プロテイン、粉末の牛乳。
日本はフリーズドライの技術が進んでいるので、水場の有る行程では大幅に荷物が軽減出来ます。

小屋の造りが良いのと、今日は夕方から曇ったために放射冷却現象が起きずに、小屋内が暖かい!
着込み過ぎると暑いくらいでした。
なんというか、昼間は天気が良くて夜は冷えないという贅沢な山行です。

ぼんやり月明り。

魚沼の町明かり。
この後は、早めに就寝して明日へと続きます。
2023年10月24日。越後駒ヶ岳。晴れ。