川場スキー場~武尊山。
2019/03/26。
平日ですが、お一人参加のお客様が二人集まって、武尊山ツアー開催です。
谷川や至仏と連続で複数回お申し込みいただいてるナガシマさんと、前日にお天気予報を見て急遽お申し込みいただいたセトグチさん。
セトグチさんは以前に私がガイドしたお客さんの同僚で、口コミで来ていただいたそうです。ありがとうございます!
春霞が出てはいますが、かなり遠方まで山が見えています。
四阿山の左奥には乗鞍。
右側奥には大キレットと南岳。
雪面が多少硬いですが、アイゼンは良く刺さる日です。
こういう日は剣ヶ峰山も、それほど難所ではありません。
これが、カチコチになったら初心者や装備不足の人を追い払う、初心者ブロッキングの山に変わります。
剣ヶ峰山の裾野の右奥に、目指す沖武尊。
今日は登山道に、テンの足跡とヤマドリの足跡がずっと並んでました。
剣ヶ峰山の北面下り斜面。
写真だとわかりづらいですが、北西向きの斜面にエビの尻尾が大量に付着しています。
山頂へと続く稜線。
新雪が20cm程度積もったところと、風で吹き飛ばされたところとが入り混じっています。
一度、雪が落ちきってしまった木にまた雪がついて樹氷になりかかってます。
雪質が悪い時には西側に大きく巻くことも有る斜面ですが、今日はキュキュっと締まる良い雪が積もっているので直降り、直登です。
昨晩までの風雪の強さを物語るかのようなエビの尻尾の付着。
武尊神社ルートからの稜線に合流。
振り返ると奥には谷川岳。
奥には苗場山、さらに奥には白馬や火打山も見えています。
山頂直下。
今までは山頂の南側をずっと歩いていましたが、北側斜面を見ると風雪で荒れています。
北からの強い吹雪があったのでしょう。
山頂に到着。
人があまり居ないタイミングで撮影しましたが、平日にも関わらず何人も来ていました。
尾瀬方面。
燧ケ岳、会津駒ケ岳、至仏さん、平ヶ岳。
写真だとほとんど分かりませんが、飯豊も見えています。
北側半分だけスノーモンスターになったオオシラビソ。
奥には日光白根山。
西側。中央にある、苗場~神楽。
苗場の右奥に火打山。
左の奥には白馬方面(白馬岳本峰は見切れてしまいました)。
私も撮ってもらいました。
普段、ついポーズを付けて写ってしまうので、あえて棒立ちしてみましたが…
なんかギコチないですね。やはり次からは何かポーズとりましょう。
かなり長時間の山頂休憩タイムの後に、下山開始。
南側は春霞でかすんでますが、北の空は真っ青ですね。
さらにアップで。
今年、この山で遭難事故が複数あり、そのうち一件ではご遺体で発見されました。
見つけたのがガイド仲間だったので発見場所や発見時の状況を詳細に聞くことができました。
その状況から、おそらくこの写真で左に下りていく支尾根に間違って入って下ってしまったのだと思います。
正しいルートは右奥に向かって微妙にカーブしています。
その間違い分岐点。
遠めに見て、動物の足跡や風紋の後がうっすら有るのかと思ったら・・・
どう見ても人の踏み跡が多数ある上に地吹雪が被さった感じですね。
視界が悪い時に、間違ってそっちに入ってしまう人が居るのでしょうか。
地吹雪が昨晩あったことを思わせる、クリーミーな雪の造詣。
割と平坦なこのルートを、ぐっと引き締めてくれる剣ヶ峰山。
帰りはついつい左をトラバースしようという人が出ますが、スキー場はやらないで欲しいと明記しています。
それで事故が起きて「登山者はリフト利用禁止」なんてことにもなりかねないので、皆さんご協力をお願いします。
剣ヶ峰山を登っても、たいした登りではありません。
参加者の人が「ここ横に行くルートもあるんでしょう?ネットで見ました」と言っていたの気になったので、書かせていただきました。
剣ヶ峰山に登れば、武尊山頂をバックにきれいな写真が撮れます。
ぜひ、こちらから帰ってください。
往路では渋滞してることも多く、写真を撮るのなら帰り道です。
剣ヶ峰山の上に、背びれのように登山者が。
平日の下山時にこんなに人が居るのですから、土日の往路なんて大渋滞で写真どころじゃありませんよ!
じっくり記念写真撮るなら、帰り道です。
剣ヶ峰の下りを終えて、下山完了!
お二人ともお疲れ様でした、またお会いしましょう。
上州武尊山。