一ノ倉沢 2月15日。
今日はご新規のお客様、一名様とマンツーマンでです。
二月にしては珍しい快晴だったので、迷わず一ノ倉コースへ。
土合口からスタート!。
晴天でテンションも上がります。
昨日までの強風で雪の表面が叩かれて少し固くなってました。
積雪を利用して川を渡るテンの足跡。
数名分のトレースが有るので、そこを使ったり新雪を歩いたり。
大きなトチノキ。
新雪が降った直後の晴天。
雪が凄く綺麗です。
これは南側から見た風景。
北側から振り返ってみると、木々に雪の背びれが付いてます。
昨日の地吹雪がいかに強かったかですね。
ヤマブドウとサルナシが並んでます。
割と似てる二つの木ですが、こうして並んでると見分けかたがよくわかります。
こげ茶色で樹皮が長く剥けるのがヤマブドウ。
薄茶色で樹皮が細かくひび割れるのがサルナシ。
後は樹木への取りつき方が違うのですが、顔に近い位置だと特徴が見つけにくいことが多いので、樹皮で見分けると楽です。
ウサギの足跡。
ブナの古木。
マチガサワ合流部の休憩小屋。
埋まりかけてます。
大雪の時はこれが全て埋まって分からなくなるので、今年は大雪って程ではないんですね。
マチガサワから谷川岳。
マチガサワからの渡渉。
スノーブリッジが三か所。
写真に写っているスノーブリッジはしっかりしてます。
その次のが薄くてデリケート。
「一番低い真ん中部分踏まないよう、少し跨いでくださいね」と言って通過。
帰路に見たら、スノーシューを履かずに登山靴で歩いた跡が有り、スノーブリッジの一番低い部分、しかも橋の左端に偏った箇所(ここも薄くなり不安定)を踏んで、踏み抜いて落ちかけた穴が空いてました。
そりゃ踏み抜きますって!!!
その人が危ないのも心配ですが…せっかく出来かけているスノーブリッジを、形成過程で踏み抜いて穴を空けたら、この後の成長も遅れます。
雪が降って、このスノーブリッジの上に重ねて積もっていけば橋が強固になるのですが、途中で崩してしまうと橋の成長も遅れます。
この後に通過する他の人のことも考えたら、ちゃんと考えて気を付けて渡っていただければと思います。
大雪が降ったらマチガサワから先には行ってはならない、なんて言葉も有りますが
その主な理由の一つ、アバランチシュート。
皆さん、まっすぐ一ノ倉沢正面に向かいがちですが、少し迂回して川の中州まで出ると、正面から見るのとはまた違った絶景が味わえます。
ここだと一ノ倉岩壁は見えませんが、一ノ倉岳から堅炭岩、武能岳と長く雄大な景色が続きます。
一ノ倉岳のアップ。
そんな風に景色を眺めていたら、斜面にカモシカっぽいのを発見。
大きさも形も色もカモシカにしか見えないのですが、数分見てても微動だにしません。
超偶然でカモシカそっくりに仕上がった自然物の何か?
帰りはここが見えないルートで戻ったので確認出来ませんでした。
いよいよ岩壁の真正面へ。
衝立岩から一ノ倉岳をアップで。
記念撮影。
マイスノーシューが光ってますね!
今年、入笠山スノーシューに行って、楽しかったから購入したそうです。
食事をして、帰路。
まずはゼニイレ沢を背景に撮影。
今日は人が少なかったのと、みんなトレース沿いで歩いてるので、新雪エリアが残されてました。
足跡が無しで美しい。
足跡が無くて雪が綺麗、とか言ってたら足跡を発見。
ニホンカモシカです。
トチノキの若木のところへ行って、食べていた跡。
そのトチノキの冬芽にカモシカの毛が付いてました。
地吹雪の後に風上側に出来る雪の背びれですが、よく見ると先端がきれいに平らになっていて台形です。
一ノ倉からマチガサワ近辺にかけて、この台形の背びれが並んでました。
今までこういう形のものが有るのに気が付きませんでした。
何か生きても新しい発見が有りますね。
マチガサワまで戻り、川の中央から絶景を撮影。
更に場所を変え、川の中央の雪原から撮影。
川沿いにある、ユビソヤナギの冬芽。
2025年2月15日。快晴の一ノ倉沢コース。