快晴の大峰コース
2018/1/5。
今日はリピーターのタケさんグループのリクエストで大峰沼。
昨年は、大雪が降り道路の除雪も間に合わず、登れないでスリップする車が道を塞いでしまい、断念したので今年もリベンジで申し込んでいただきました。
更にリピーターのエミちゃん達が「今まで行ったことが無いコースへ」とリクエストだったので、合流してもらい皆で大峰沼へ。
積雪量が少ないこのコースですが、昨日までの大雪(みなかみ町が積雪量日本一!)で凄いことになってます。
スタート地点から伸びていくキツネの足跡。
一昨日の猛吹雪の中、ガイド仲間がここを歩いてる筈なので、その時のラッセル跡が僅かに残っていて、それをキツネが利用している感じですね。
消えかかってますが、テンの足跡。
後を辿ってみると。。。
穴を掘ったあとがありました。
凍った池の上。
ため池なので深いです。端っこの方の水深が浅くてすぐ下に地面がある所だけを歩いてます。(見よう見真似で知らない地形を歩かないようにしてくださいね)
凍った池の上は積雪が薄くてラッセルが無いから凄く楽に歩けます。
吹雪の後は、杉林すら美しいです。
横殴利の吹雪で、木の幹の中心に沿って雪が吹きつけられています。
起伏激しい複雑な地形を通り過ぎて緩やかな道に入ったので、
お客さん達にも交代でラッセルしてもらいました。
標高が上がってくると、巨大なモミの木。
目的地、大峰沼に到着!
沼の上を歩いた後が。「人が歩いた跡ですか?」と聞かれましたが、もちろんこれはカモシカが歩いた跡です。
この時期はまだ氷がしっかり張ってないので、まるまる横断するのはちょっと危ないです。
カモシカは以外に体重が軽くて、小柄な女性以下です。
しかも4本足だから二本足の人間に比べて体重が半分に分散されます。
更にカモシカの毛皮は暖かくて、水に濡れても多分平気。
ということでカモシカが歩いてるから人間が歩ける、なんて保証は全く有りません。
「カモシカが行けてるから人間も行ける!」とか考えて真似しちゃ駄目ですよ。
ここも、底が浅くて水分の殆どが雪に吸収されて底まで繋がってる部分だけを歩いてます。
ここから先はちょっと深くなるはず、という箇所になる前に陸地に上がってます。
でも、凍った沼は歩くのがほんとに楽です。
動物も、可能であれば歩きたがるのが分かりますね。
遠くから見て変なものがあるな、と思って近づいたらタラノキの実でした。
雪で折れて連なってぶら下がってたので、遠目にみたら異様な黒い物体でした。
だいたい、鳥や動物が秋に喜んで食べるので、冬にこんなに残ってるのは稀です。
大峰沼を後にする前に、最後にもう一度眺める。
沼の上に盛り上がって植物が生えているところが浮島。
数個あるのですが、そのうちの一つが本州で最大、最古級だそうです。
沼を離れて森に入ると、早速雪の上に何か落ちてました。
上を見上げると、沢山のツルアジサイ。
更に進むと、大きなヤマグリの木。
杉の植林が多い山ですが、植林の間にはヤマグリやミズナラなど本来の自生してる木が生えています。
このおかげで野生動物が生活できてます。
大雪が降った後でも杉林の中の雪は結構堅いのですが、落葉樹の森の雪は深く柔らかいので、下るのが楽です。
古沼に到着!
ここは何も考えずに歩いて大丈夫です。
モリアオガエルの生息地の沼なので浅く、限られた時期を除けばほとんど枯れ沼です。
雪がリーゼントみたいになってました。
たけさん、くにちゃん、みさちゃん、としちゃん、えみちゃん、まゆちゃん、お疲れ様でした!
2018年1月5日。
大峰沼。