大峰沼にエスケープ。
今日はリピーターさん二組で大峰コースへ。
一ノ倉コースのリクエストだったのですが…今日は強い寒気と冬型のお天気。
一ノ倉は大荒れで無理と判断して、こんな悪天候の日のエスケープルートである大峰コースに変更しました。
「一ノ倉コースに固定で開催してるツアーの人も居ますが、今日は絶対マチガサワで引き返すと思います」と説明して大峰に来ましたが、今日一ノ倉に行ったガイドさんは、まさにマチガサワで引き返してきたそうです。
リピーターのご夫妻、お一人参加のリピーターさんで開催です。
歩き出してすぐにリスの足跡。
動物の生活痕が色濃いのが、大峰コースの特徴。
ウサギの足跡ですが、ぴょんぴょん跳ねないで、その場でうろうろしてます。
食事をするために、低木の回りで足踏みしてたんですね。
大峰沼に到着!
間の写真、あまり撮ってませんでした。
吹雪いててレンズに雪が付着してしまうのでカメラをあまり出さなかったのですが、ここに到着して食事の時間になったら、まさかの晴れ間です。
全然狙ったわけではないのですが、嬉しい誤算の晴れ間でした。
食事を終えて沼の上へ。
湖上は雪が飛ばされて積雪が浅いことも多いのですが、結構積もってます。
「凍った沼の上」と良く説明に使われますが、実はそんなに凍ってないことも多いです。
この日も、積雪の下はかなり柔らかめの雪氷。
水深が浅くて、元々落ちずに済むような場所でしか歩いてません。
沼に浮いている、浮島。
上に木も生えてます。
登山道沿いだけで歩くと、杉やカラマツの植林ばかりが目につきますが、少しルートを逸れると、昔ながらの二次林(里山)が有ったりします。
こういうところを見つけて歩くのが好きです。
ハリギリの幹のトゲ。
幼木の時にはタラの木と間違われるほどトゲがびっしり生えていて、大木になると消えて消えて行くのですが、この木はけっこう大きいのに棘が落ちずに何本か残ってました。
「うっかり刺さないように気を付けて~」
下り坂では、大きな木についつい手を突いたりもしてしまうので、こういう細かい注意もガイドの役目です。
下り坂をゆっくりゆっくり歩きます。
最後の急斜面。
「今日は右からかな?左からかな?それとも真っすぐ」
雪質や積雪量によって、安全そうなルートを選んで降りていきます。
今日はあまり遠回りせずに、降りるルートを選択。
雪がとても深いので、転んでも痛くないし、滑り落ちることもありません。
夏場では降りないような険しいルートも、雪質によっては降りることが出来るのがスノーシューのだいご味。
ただし、雪質などによって危険度が上がるので、その点はしっかり見極めないといけません。
「夏だったら絶対降りないような急斜面を降りてきました!」と、一度転んだ奥さんは吹っ切れたのか、その後の緩斜面の下りはすいすい歩いてました。
少し前の写真では、緩斜面でも腰が引け気味だったのが、堂々とした姿勢です。
小沼に到着!
ここで休憩がてらモリアオガエルの話をひとしきりしてました。
ズミの実。
美味しそうな実はほとんど野鳥に食べられた後でしたが、一部綺麗な赤い実が残ってました。
カモシカの足跡。
今日は途中で何度もカモシカさんの足跡が道を横切ってました。
カモシカが枝を齧り取った跡。
カモシカが食べた木の枝に動物の毛が残ってました。
毛だけ見て確証は持てませんが、カモシカの食痕と、毛の色、毛が付いていた枝の高さから言って、普通に考えればカモシカの毛ですね。
ゴール。
一次的な晴れ間があったけど、その後はまたも雪がしんしんと降ってきました。
一ノ倉は次回、残雪期の晴れ間が多い時期にまた行きましょう!
2022/2/05 大峰沼。雪。