大幽洞窟特別プラン。
2015年3月4日 水曜日。
リピーターのキサオさんが、写真仲間を連れて来てくれました。
目的は大幽洞窟の氷筍の撮影。
カメラも抱えてて歩くのも遅いし、撮影の時間も長く取りたいということで、普段より一時間以上早く集合してスタート。
カメラが入ってるザックって重いですね。
ちょっと持ってみたら、小さいのに結構重量があってびっくり。
歩き出してすぐのところで「今年はカモシカの遭遇率が高いんです」と言ったら、「あ!カモシカだ」という声がお客さんからあがる。
まさか、と思って前を確認したら本当にカモシカが。
冗談みたいなタイミングです。
スノーシューを履いた人間は20~30cmくらいしか沈まないんですが、カモシカさんはずっぽりと足が沈んでお腹を擦りそうなくらい。
慌てずゆっくり移動して、時おりこっちを見るカモシカ。
全速力で走ればもちろん人間より速いですが、雪の上でそんなことしたら無駄なエネルギーを使わせてしまうので可哀相です。
「脅かさないようにゆっくり移動しましょう」と言って、こっちものんびり移動。
カモシカも起伏がある部分の向こう側に消えたと思ってたら・・・
藪の向うを見たら、離れるどころかこっちの方へ近づきながら枝をつまんで食べてました。
天然記念物の余裕でしょうか。
セッケイカワゲラ。
カラマツ林。
昨晩の湿った雪が枝に張り付いてます。
幻想的で綺麗なんですが、今日はこれから晴れていって気温がどんどん上がるので・・・
歩きながら雪が上から落ちてきて冷たい。
ヤマザクラの木にクマ棚。
シーズン前半はもっと下から見上げてたんですが、今年は積雪が多くて、ずいぶん近い位置で眺めることができました。
大幽洞窟への道標も埋まりかけてます。
ヤマブドウ。
洞窟までだいぶ近づいてきました。
大幽洞窟直下のカツラの木のウロ。
太平洋側の気候はすっかり青空。
スタート時にはガスが掛かっていた谷川岳と天神平のスキー場が見えてます。
でも、稜線の向こう側の日本海側ではずっと厚い雲がかかっていて山頂は隠れたままでした。
そっちの写真も撮りたかったみたいですけど惜しいです。
洞窟の前でお昼ご飯。
次に見に来る人の為に普段はこんなところでお昼ご飯にしないんですが(次のグループが見に来た時に、こんなとこでお昼たべてたら邪魔になるし、ロケーションも最悪ですよね)、
今日は平日だし、写真撮ってる間に2時を過ぎていたのでもう次のグループは来ないだろうということでここで食べました。
万が一、人が来ても三人ならすぐに脇に避けられますからね。
前に休日で大混雑してる日に、洞窟の中で20人近いグループがずっとそこでご飯食べてた時がありましたが・・・ああいうことはなるべくしないようにしたいですね。
そういう人に言わせると、この私の行為も五十歩百歩なんだから、一緒だと言うかもしれませんが・・・。
氷筍。
ご飯も食べ終わってスノーシューを履いて出かけようとしたら
「松田く~ん」と聞き覚えのある声が。
ガイド技術やレスキュー等の講習でお世話になっている長岡さんでした。
まさかこの後に他のグループが来ないだろうと予想してたんですが、長岡さんのグループは普通の氷筍見物ではなくて途中で山の技術など色々教えたりしながら、その一環でここに来たらしいです。
雪が緩んできて、ところどころで小さい雪崩が発生しはじめてます。
洞窟からの帰路、雪崩にあう危険が少ないルートを選んだのですが、結構歩き難い箇所なのでだいぶ皆さんを疲れさせてしまいました。
キサオさん、ホリコシさん、ワタナベさん。
ほんとにお疲れ様でした!