2018雪山ガイド最終日。
2018/5/5。
ゴールデンウィークの残雪期至仏山のツアーは本日が最終日。
朝からあまりに風が強くて、尾瀬ヶ原に変更しようか迷っていましたが。。。
お二人とも装備はしっかり、
しかも天気予報ではそのまま同じ風速が吹き続ける筈なのですが、だんだん弱まっていきそうな感じ。
天気図的にも現状より悪くはならなさそう。
というわけで、予定通り至仏山へ。
2日間来ない間に、だいぶ雪解けが進んだために、登山道を少し歩いてからアイゼン装着。
ちょっと吹雪いてます。
いやいや、天気予報だと風は強いけど、9時には晴れマークがどの予報サイトでも付いてるし、雨雲レーダーにも映ってないのに。
山の天気ってほんと難しいですね。
お客さんにも説明しましたが、大気の状態からしたらホンのちょっとのズレや変化が私達人間から見たら、大きな違いになるわけです。
そりゃ、お天気予報に完全に当てて欲しいと言っても無理ですよね。
でも、その状態で、その日のお天気の触れ幅の下と上を割り出して、行けるかどうかを判断するのがガイドの仕事です。
切り株から垂れ下がるツララ。
何故、今日こんなに心配してるかというと、昨日は季節外れの吹雪でした。
今日は雪は朝の内に止みますが、風速はそんなに弱まらない予報だったのです。
三日前にはちょっとしか見えてなかった階段。
吹雪で一瞬隠れて居た山頂も、少しずつ見えてきました。
尾瀬ヶ原がチラっとガスの中から見えてます。
なかなか晴れてきませんが、稜線に上がる頃には晴れてくるだという予測の元、信じて歩きます。
だんだん周りの樹林が小さくなり、稜線も近づいてきました。
稜線に上がれば、山頂方面が良い感じに晴れてきました。
私達が歩いてきた、登山道の方面だけ、いまだ雲を被ってます。
ちょうど分かれ目でしたね。
さっきまでガスに包まれていた尾瀬ヶ原もバッチリ!!
谷川岳が良く見える場所。
ここは、谷川岳からの風が吹きぬける強風ポイント。
他の団体さんが、ここに差し掛かる直前で、アウタージャケットを着込んでました。
振り返ると、さっきまで雲に包まれていた武尊の方面が見えるようになってます。
小至仏のトラバースに入りました。
山頂方面、青空で良いお天気っぽい写真ですが、雲は凄いスピードで流れてます。
小至仏の上の雲も、かなり早いスピードで流れてます。
もうちょっと雲の流れが速い日でも、寒いながらも登れて居ますから大丈夫なんですが、
お客さんからしたらビックリするような速さです。
山頂がだいぶ近づいてきました。
この辺りで、風が一時的に止んで汗ばむくらいに。
私は、さっきからずっとアウタージャケット無しの薄着です。
それでも、写真に写る雲の量や位置がめまぐるしく変わってますから、結構な大気の移動速度です。
山頂が見えてきました。
さっそく、道標の前で撮影。
5/5、例年なら激混みになりそうな日ですが・・・
雪が少ないというのと、今日はお天気予報サイトでCとか付いてたせいか、かなりの人はまばらでした。
おかげで、風の当たりが弱い風下側で景色を見ながらゆっくりお昼ごはんタイムが取れました。
休憩も終わり、出発前に記念撮影。
尾瀬ヶ原での撮影もして、下山開始。
風がちょっと強いけど、普通に過ごせる日でした。
でも、耳が隠れない帽子被ってる人は、耳や頭が結構痛くなったんじゃないかな・・・?
うちのお客さんはしっかりした装備で良かったです。
冬に知床に行った時と、だいたい同じ装備を持ってきたそうです。
ほんと、それが正解です!
鳩待の直前、ナナカマドの若葉が芽吹いてました。
お二人とも、今冬のラストにご参加いただき、ありがとうございました!
最後の締めは、オーソドックスにトン汁でした!
新メニューがひしめく、山小屋メニューですが、昔からあるオーソドックスな愛される味です。
食べてホット一息安心。
2018年5月5日。
至仏山。