真冬に逆戻りからの晴天 。
先日から朝にかけて雪が降り、真冬に逆戻りした尾瀬。
各天気予報サイトの登山指数は、三段階ならC、五段階ならEがついている今日。
スタートを30分遅らせました。
鳩待峠は晴れ。
稜線に入ったらガスの中。
小至仏で撤退する人も多数いました。
「山の天気予報系が強風って付けてるんですけど」とお客さんは結構心配してましたが…暑いと汗をかいたり、オーバー手袋を外したりの状態です。
私もソフトシェルで登りました。
上の写真だとフードをしてて寒そうですが、インナーの保温着を色々脱いだりした後です。
小至仏トラバース中は風が巻くし、途中で服装を整えられないので風に備えた格好になってもらってから渡りました。
「そんな風、絶対に吹かないから大丈夫」とお客さんには事前に説明しましたが、半信半疑だったお客さんも、実体験で風が弱いことに納得。
けしてあてずっぽうでそう言ってるわけでは有りません。
うちのお客さんになって参加していただいたら、色々説明します。
山頂!
雲が薄くなっているのが感じられます。
とはいえ、今日は山頂で晴れ待ちは出来ません。
リピーターさんのリクエストで、この時期にだけ許される、山の鼻へ降りるルートなので時間が貴重です。
下り始めて少し経ってから、晴れ間が。
とは言え、この時点では山頂はまだ雲の中。
200メートルくらい下がれば雲の切れ間になるのは、登ってる時点で分かってました。
とはいえ、分かってたこととは言えども、ずっとガスの中を歩いてからの晴れ間はテンション上がります。
昨晩からの新雪での雪化粧が美しいです。
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「至仏山の下りでの尾瀬ヶ原を見たい」という、お客さんの念願がかないました。
とにかく、ひたすら下り続けます。
ここは一息つけるような傾斜ですが、お客さんが怖がるほどの傾斜の箇所も有ります。
何かあったらすぐにロープで結べるように、ハーネス装着して貰ってます。
下山開始前に、ロープを用意してる私。
尾瀬ガイドはハイキングという意識が強いので、ハーネスやロープを付けていると、「どこ行くつもりですか!?」とか「大げさだよ!」と言う尾瀬ガイドも少なくありません。
ロープと言うのは、落ちたら死ぬ絶壁だから付けるわけではなく、少しでもお客さんに危険が有る、もしくはそれほど危険じゃなくてもお客さんが不安に感じたら迷わず付けるものです。
無事、山の鼻に到着。
今日は鳩待峠まで車で上がれたので、かなり山の鼻でゆっくりしてから帰路につきました。
2023年4月27日。尾瀬至仏山。晴れ。