玉原のブナ林 群馬県沼田市。
2021/2/23。
昨日までは春先のような陽気だったのですが、一転して氷点下のスノーシューになりました。
今日はご新規のお客様。
グリーンシーズンには玉原を何度も歩いているというお二人です。
冬も歩いてみたくて、私のツアーに申し込んでくれたそうです。
ヤマブドウやサルナシの蔓が巻き付いている、大きなブナの木。
巨木が多いので、上を見上げようとすると首が疲れるほどです。
地吹雪で粉雪がまぶされたブナの木。
光を求めて、枝っぷりがものすごいにことになっているブナの木。
見上げたくなるような木々が沢山有ります。
銘木百選のひとつのオオヤマザクラ。
エゾハルゼミの抜け殻。
春先に玉原を訪れた時に、カエルの大合唱のような鳴き声がする正体です。
「これだったんですね!」とお客さんが納得してました。
ツルウメモドキ。
冬に実が美味しくなって食べられやすくなる木です。
ちょっと前に来た時は赤い実が結構残ってたのに、もうすっかり食べられてました。
昨日一昨日の高温で、沢にかかっているスノーブリッジがすっかり細くなりました。
夏道の橋がかかっている箇所まで移動してから沢を渡りました。
ヤドリギが沢山やどっているブナの巨木。
ツルアジサイのドライフラワー。
枯れ木にびっしりと付いているキノコ。
熊の爪痕。
マイナス4度で風速3~4メートルくらい。
ちょっと寒いのでツエルトを出してお昼ごはんを食べてもらいました。
私は外で、ダウンジャケットを出して着たりもせず、フードも被らないまま食事を食べることが出来るくらいの気象なのですが(もちろん、慣れというのもありますが)…
お客さんと私の違いで最も大きいのは『グローブを付けたまま食事が出来るかどうか』です。
私はインナーグローブではなく、今日一日付けていたアウターグローブのままで食事をしましたが、お客さんは流石にグローブを外さないと食事が出来ないケースが殆どです。
ハッピースノーシューのお客さんは、夏山をやっている人やスノーシューも何度もやっていて装備を自分で持ってくる人も多いのですが、やはり殆どのお客さんはグローブを外して食事をします。
というわけで、気象条件が厳しいなという日にはツエルトを設置して食事をしてもらいます。
ご自分の装備を持参する人は、雪山やスノーシューで快適に過ごし、指に凍傷を負うようなリスクを減らす為には、グローブの選択も色々したほうが良いかもしれません。
「ツエルトの中、暖かかったです」と、万全の状態で午後のスタート。
湿原の縁に有るミズナラ。
これは環境の悪いところで小型化したミヤマナラになるのかな。
残っていたドングリが面白い形をしてました。虫こぶかな?
ナナカマドの実。
森に入ると、葉が落ちた樹々でも風を少し和らげる効果が有ります。
樹皮を剥いだ跡。
昨年「尾瀬の哺乳動物」という勉強会に参加した時に、動物の樹皮剥ぎの特徴を教わりました。
爪やキバで付いた縦傷が有るから、ツキノワグマで良いのかな。
雪に埋もれた鳥居。
ノリウツギのドライフラワー。
スキー場近くまで戻ってきました。
トチの木に張り付いた、ヤマブドウとサルナシの蔓。
特にサルナシの蔓が凄い大きくなっていて立派です。
2021年2月23日。
群馬県沼田市、玉原コース。