小出俣へと。
谷川連峰の外れのひっそりとした山。
通常の登山道は無い、マイナー中のマイナールートの小出俣に行ってきました。
前日の夜にいきなり先輩の登山家に誘われてですが、一度行っておこうと思っていたところなので、渡りに船と思い山行へ。
マイナーな山なので、ラッセル跡がある可能性は限りなく低し。
ラッセル要員として誘われたわけです。
途中にある千曲平のカツラの巨木。
ここまでは林道で、この後に尾根へと取り付きます。
カモシカの骨。
まるまる一頭分が綺麗に残ってるのも珍しい。
それにしても綺麗さっぱり食べられてますね。
急傾斜と緩斜面の尾根筋をしばらくずっと登る。
標高差は1200mあるのですが、意外と短く感じるルートです。
尾根の株は杉やカラマツの植林で埋まってましたが、少し上がれば天然のブナ林に熊棚。
クロベの木の根元から雪が少しずつ溶けて、顔を出した苔に木漏れ日が当たってます。
苔が付いてる部分と、そうでない部分。
その差はもしかして木漏れ日が当たるかどうかで変わってるのかな?とか想像しながら歩くと、長い登山道も短く感じます。
標高はそれほど高くないのに、風と雪が作り出した森林限界。
後ろに谷川岳が見えてます。
この角度の谷川岳って新鮮ですね。
広く安全な尾根から登ると、山頂に続く稜線が見えてきます。
遠くから見てると、行く先は雪庇の箇所と雪崩が起きる破断面の箇所とで構成されてるようにも見えます。
「どこから上がるんだろう?」と考えていたら、先輩の登山家は「いや、普通にまっすぐ行くとなんてことは無い場所から登れるんだよ」。
なるほど、近づいてみると以外に緩やかな場所がありました。
この右手から回り込むのが一番無難で安全そうでした。
谷川岳、俎嵓、川棚の頭。
大障子、小障子。
万太郎山に東俣の頭。
主脈稜線が続いています。
山頂はもうちょっと先でした。
仙ノ倉。
山頂にてセルフタイマーで写真。
ここは、谷川連峰を普段と違った角度から眺めるために登る山。
というわけで、お天気が悪いと残念なことこの上なしなので、よほどマニアな人ではないと来ないかもしれません。
リピーターさんで、体力もあって歩きとおせるような人向けのスペシャルツアーにでもしましょうか。
2017年3月30日。
小出俣。