晴天の 上の原。
普段はあまり使っていない、自然観察の比重が高めの特別コース、上の原にやってきました。
今年は雪不足で他のコースが歩きづらくなったりしているのですが、ここなら雪はたっぷり有るので、やってきました。
前日までの数日間、高温が続いた為に雪解けが進んだのですが、その後でもこれだけ雪が有ります。
ウサギの足跡を追いかけてみたら、ウサギが枝を齧って食べた跡を発見。
今日のお客様、うさぎの足跡とかで大喜びしていただけてるので、このコースにはぴったりです。
テンの足跡。
テンの足跡を追いかけてみたら、途中でグルグル回ってました。
木の根元の穴を覗いてるわけでも無さそう(通常は、中に獲物が居ないか探しながら歩いてます。)
以前にも似たようなのを見たことがありますが、だいたいフンをしてありました。
用を足す時に、落ち着かない感じで辺りを見回してるんでしょうか。
ここも雪を掘ったらフンが出てきそうですが、掘るのはやめておきました。
ミズキの木に熊棚。
熊の爪痕。
熊棚と一緒に、クマポーズで撮影。
「こんな細い木に登るんですか!?」と、お客さんは良く驚きます。
ツキノワグマはそれほど体重が無いのと(大きくても80キロとかで、100キロとなると相当な大きさです)、生木はそう簡単に折れないのです。
木の根元から続くネズミの足跡を見つけ、辿ってみたら雪のトンネルを掘って消えてました。
ミツバアケビの葉。
今日のお客さんは物知りで、ミツバは見たことが無くても、この葉を見てアケビと一発で分かりました。
下手なガイドさんよりも、植物に詳しいですね!
白樺の種子と果鱗。
鳥みたいなのが、種子を挟んでいた鱗で、ショウジョウバエみたいな方が種子。
風で飛んでいくタイプですね。
天気も良く、いろいろな物が見れて笑顔です。
木の枝に引っかかっているヤマグリを発見!
通常、この時期にまともな実が残ってることは無いのですが…
枝から落ちて、地面に届かずに途中で引っかかっていたために、何者にも食べられることなく保存状態が良さそう。
イガを開くのに苦労する程、状態が良いヤマグリ。
中身の実はしっかり入ってました。
一個は虫食いでしたけど。
日当たりの良いところで昼食。
利根川源流からの強風を受けて出来た風紋。
森を抜けて雪原に出ると、その風紋が出来る地帯です。
今日は風もなく穏やか。
スノーシューポーズ。
キツネの足跡。これはちょっと古いです。
利根川源流の山脈を背景に撮影。
谷川連峰馬蹄形から巻機山へと続く山稜です。
キツネの新しい足跡を発見。
「新しいとか古いってどうして分かるんですか?」とお客さんに良く聞かれます。
足跡の断面が溶けてたり再凍結してれば、時間が経過していることを現しますし、またこの足跡の場合は雪を蹴って飛び散った結晶の粒が綺麗なまま残ってます。
雪の粒の表面の凹凸が、日射で溶けもせずに綺麗な状態。
出来てから、何時間も経過はしてなさそうです。
白樺とヤドリギ。
雪原のシラカバは映えますね。
巨大なミズナラ(ドングリ)と一緒に撮影。
要注意!ツタウルシの実。
最後は雪原を抜けてゴール!
2024年2月24日。上の原。