沼山峠~見晴。
6/11~12日。
みなかみ町のガイドとしては、普段引き受けていないタイプのガイド依頼。
福島県の沼山峠から尾瀬沼を通り、尾瀬ヶ原→鳩待峠の縦走。
通常は福島県側のガイドさん達が引き受けるのですが、こちらに依頼が回ってきました。
何故、通常は受けてないかと言うと、福島県側から入山するお客様と合流するためには、
こちらは朝一番で群馬県側から入山して福島県まで縦走して抜けないとならないからです。
お客さんと合流する前に、大急ぎで12km小走りして、そこから今日のガイド仕事が始まります。
結構大忙し。
クルマバソウ。
このルートで歩くと、大清水から尾瀬沼、沼山峠と移動距離も標高差も大きいので、幅広い種類のお花が見れます。
12曲がりに有る、岩清水。
ん・・・?看板を良く見ると・・・
ハイカーがグンマちゃん。
12曲がりを上がりきって、見晴らしの良い地点。
ナナカマド。
尾瀬沼に到着。
尾瀬ヶ原はとっくに終わったミズバショウがまだ新鮮。
長蔵小屋の前のシラネアオイ。
大江湿原の川沿いにシナノキンバイ。
大江湿原にハクサンチドリ。
尾瀬ヶ原ではまだ咲いていません。
ミズバショウは尾瀬ヶ原より遅く咲くけど、夏の花であるハクサンチドリは尾瀬ヶ原より早く咲く。
一見、不思議ですが・・・
ミズバショウは、冬が終わるのを待って、早春の時期が来てから咲きます。
標高の高い尾瀬沼の方が遅く雪解けが来て、ミズバショウモ遅く咲く。
夏の花で有るハクサンチドリは、夏を待つのもそうですが、夏が終わる前には確実に咲いて子孫を残します。
標高の高い尾瀬沼では、先に夏が終わってしまうので早めに咲きます。
大江湿原を抜けて沼山峠移動中。ゴゼンタチバナ。
イチヨウラン。
イワナシ。
沼山峠てっぺんにある、謎の木杭。
焼印が有るのですが、桧枝岐側のガイドさんも、これの由来を誰も知らずに不思議に思ってるとか。
お客さんと合流して、尾瀬沼に到着。
長蔵小屋のカレー。
雨の日の平日ということで、お客さんも少ないので食堂は店じまい中。
長蔵小屋本館の玄関で食事提供をしている日でしたが、やはりお客さんが居ないので
「あと一分待って誰も来なかったら、食堂終了にするところでした」というタイミングでなんとかセーフでした。
旅行会社から、ガイド分のお弁当も用意しますと聞いてたのですが、いざ合流してみたらガイド分のお弁当が用意されてなかったのでギリギリ食べられて良かったです。
尾瀬沼北岸、キヌガサソウ。
ここも、ミズバショウが結構咲いています。
数年前、火事で焼けた沼尻休憩所がやっと、再建。
おトイレは稼動しましたが、ソーラーバッテリーで水を汲み上げて居るため、雨が続いた状態で利用者が多いと電力が足りずに水が流れないそうです。
休憩小屋は、今のところは自販機を置いて無人運用。
今、山小屋の働き手が少ないらしいです。
長蔵小屋ではスタッフを募集していますので、是非興味の有るかたは連絡してください。
白砂湿原手前。ムラサキヤシオ。
白砂峠を抜け、段小屋坂の水辺にオオバミゾホオズキ。
見晴に到着。
レンゲツツジが満開でした。
宿泊は、原の小屋でした。
早朝出発。
白虹に期待しましたが、ちょっと濃すぎました。
竜宮小屋のアズキナシ。
超満開です。
竜宮を抜けた後の、小川の周りに咲くオゼヌマタイゲキ。
6月前半なのに、初夏っぽい雰囲気の尾瀬。
一輪だけ咲いていたニッコウキスゲ。
いくらなんでも早咲き過ぎです!
コオイムシのお父さんが背中にいっぱい卵を乗せて、水辺を目指してました。
山ノ鼻到着。暑いので早速、花マメアイス。
至仏山荘では花豆をペーストにした花豆ソフト。
山ノ鼻小屋では、花豆そのものをトッピングしたバニラソフト。
どちらも美味しいです。
鳩待峠に戻る途中、ヤシャビシャク。
木道すぐ脇の、顔の高さにあるのは珍しいです。
2018年(平成30年)6月11~12日。雨、曇り、晴れ。 沼山峠~尾瀬ヶ原。