雨呼山のコースチェック。
2020/12/24
大量降雪が落ち着いた後の晴天の日。
ガイド仲間と一緒に雨呼山のコースチェックに行ってきました。

平日で静かな登山口。

今日は、お客さん連れではいかないルートで山全体のチェックです。

うさぎの足跡。

ヤマドリの足跡。

ニホンザルが木の皮を食べた跡と、サル特有のフン。
群れから離れた単独サルっぽい足跡がずっと続いてましたが、雪の中を上手に歩いてました。

シナノキの実。
プロペラが付いてます。
葉っぱに見えますが、葉ではなくて苞と言われる部分です。

このルートは、ここまではなだらかな下りですが…政五郎の頂に結構きつい坂を上り上げないといけません。

政五郎山。

キツネが雪を掘った痕。

ヤマナシの木に熊棚が出来てました。

熊の爪痕。
ヤマナシの実は冬になると多少美味しくなるらしいですが、クマさんが行動してる秋には相当不味いらしいです。
熊がこの木に登った痕が見られるのは、ドングリがかなりの不作だった年。
今年はまさにそんな年でした。

ヤマナシの実。
これはクマじゃなくて冬に行動してる何かが食べた跡ですね。

キツネの足跡。
左右の足跡の後方に、それぞれ爪先を僅かに擦った線が残ってます。
これを『尻尾を擦った痕だ』と教えてる人も居るらしいですが…
キツネのふわふわした尻尾ってそんなに明確な痕を残さないでしょうし、だいたい左右にそれぞれ有るんですから、尻尾の可能性は限りなく低いと思います。

山頂から上州武尊山。

これもキツネの足跡。
左側から普通に歩いてきて…いきなりぴょこんと右にジャンプしてパタパタしてますね。
獲物でもいたのか、何か遊んだりしたのか。
こういうのを考察するのも面白いです。

ブナの幹に、雪の樹幹流。
みなかみ町は水分の多い雪がふるし、気温も高めなので冬にもこういう樹幹流が見られます。

オコジョのフン発見!
人間がスノーシューで硬く踏み固めたトレースの上を歩いていたようで、足跡は見つけられませんでした。

終了後、車で移動中に道路にニホンジカ。
いきなりの大雪で行き場を失って道路沿いに彷徨っていると、ニュースでも取り上げられてました。
カモシカと違って積雪には弱いので、だいぶ困ってるようです。
2020年12月24日。
雨呼山。