雨呼山。
リピーターさんと一緒に雨呼山に行ってきました。
関東地方の晴れ間と、日本海側の雪との境目のくらいのお天気。
暑かったり寒かったり忙しいですが、それでも結構おだやかなお天気でした。
兎の足跡。
新雪の上に、動物の足跡やその他が色々見られます。
ブナの木から落ちてる三点セット。
ブナの実(虫食い)と、ブナの殻、そしてブナの冬芽。
風で落ちたわけではなく、樹上で何者かが食べながら落としたものですね。
ごく稀に中身がちゃんと入ってるのが落ちてるのを見ることはありますが、ほんとに稀なケースです。
食べ物の少ない冬の森で、中身入りの実がそのまま放置されてるのは滅多に見かけません。
ブナの実が沢山落ちてたのですが、虫食い穴が空いてるものばかり。
それはそうです、虫食いじゃない実が有ったら食べられてる筈。
下にそのまま落ちてるのは、虫に喰われて中身が無いからポイ捨てされてるのでしょう。
雪上生活昆虫のユキカワゲラ。
ウサギの足跡が木の枝の前で立ち止まってます。
木の枝と冬芽を食べた跡なのですが…
ウサギが齧ってたのはヤマウルシの枝でした。
かぶれないのかなと心配になりますが、野生動物だから大丈夫なのでしょう。
ヤマドリの足跡。
リョウブの冬芽と葉痕。
リョウブの実が少し残ってました。
ヤマグリ(中身入り)。
マンサク(マルバ)の冬芽。
葉芽と花芽。
春先に先ず咲くからマンサクとも言われてますが、雪が残る時期から花を咲かせる為には既に花芽が用意されています。
タムシバ(ニオイコブシ)の花芽と葉芽。
アカマツの種子・・かな。
野鳥か何かの仕業だと思うのですが、種子の部分だけ綺麗に取り除かれているのが沢山落ちてました。
お客さんに「これ何ですか?」と聞かれたのですが…この形そのものには全く心当たりが有りませんでした。
ゴヨウマツ(キタゴヨウ)の種子の羽が欠けたものかな。
あくまでも推測ですが。
ダンコウバイの花芽。
雨呼山頂。
雨乞いの石舞台。
リスの足跡とキツネノ足跡とテンの足跡。
風神岩からの絶景。
下り斜面を警戒に降ります。
旧斜面を移動して見に行ったのは氷筍。
だいぶ育ってきてました。
帰り道、変な跡が有るな~と思ったら、ヤマドリが斜面下に向かって羽ばたいた跡でした。
尾根上の道で足跡を見かけましたが、その続きかな。
飛ぶのが苦手なヤマドリなので、斜面下に向けて滑空しながら、羽ばたいた跡が5回ついてました。
写真見づらいですが、お腹を擦った溝がついてます。
だんだんと飛び立っていき、最後は足を擦ったと思われる細い筋が付いてました。
今日のお客さんは自然解説が好きなリピーターさんだったので、かなり念入りにこういう形跡を探しながら歩きました。
私もいくつも新しい発見がありました。
明日も参加したいというので、この後は水上温泉の観光案内所に寄って、急遽宿を探してお泊りいただきました。
三連休の真ん中の忙しいなかで、お一人宿泊が出来る宿を探してくれた観光案内所の職員さん、ありがとうございました!
2022年1月9日、曇り。
みなかみ町藤原地区、雨呼山。