玉原湿原とブナ平。
2021/10/21。
みなかみ山岳ガイド協会のメンバーと、玉原に下見に行ってきました。
草紅葉も終わり、枯れ葉になりましたがそれもまた美しいですね。
ヤマモミジの紅葉色々。
ヤマモミジの葉は変異が激しくて、ほとんどオオモミジのような厚みと光沢の有る葉もあれば、まるでハウチワカエデのように切れ目が少なくて裏側に毛がびっしり生えてるものがあったりするので、見分けが大変で困りものです。
上記写真の真ん中の細い葉は、ミネカエデの下にでも落ちてたらミネカエデと間違えそうです。
今年は紅葉があまり綺麗ではないのですが、ものによっては綺麗な紅葉があったりします。
写真はヤマブドウ。
ナナカマドの実。
スノーシューで良く実を見かけます。
ハイイヌツゲの実。
ナナカマドとハイイヌツゲはどちらも実があまり美味しくないようで、冬になっても残っていてその頃にやっと野鳥たちの口に入ります。
ハイイヌツゲに至っては翌年の春になっても残ってる実が多いです。
ナナカマドは少量の毒が入ってるそうですが、富山県の押し寿司に乗ってることもあるので「食べ過ぎなければ大丈夫」な程度でしょうか。
一緒に下見した、ガイド協会のメンバー。
湿原の中にある拠水林。
タムシバ。
まだ小さいせいか花芽が付いてません。
森に入って、ミネカエデ系っぽい葉っぱ。
コミネカエデかな。
切れ込みが小さくて葉先の細い部分の伸びが少な目ですが、ちょっとボヤっとした感じのコミネカエデでしょうか。
ホオノキの実。
この実もまずいらしく、中々無くなりません。
テツカエデの葉。
エゾハルゼミの抜け殻。
ブナ平の森の中。
歩き出しは雨が降っていて、その後は晴れたのですが…
北風が寒いので合羽は着たままです。
岩を抱くアオダモ。
ブナ地蔵。
森を抜け、出口の舗装路に出た場所で、人の背丈ほどしか無い木に物凄いでかい葉っぱ(写真左)。
「こんな所にカシワ!?」と一瞬驚きましたが(この地域ではカシワと言えば庭木)、他の枝には普通のミズナラの葉が付いてました。
道路沿いの木で大胆に伐採されてしまっていたのですが、なんとか挽回しようと大きめの葉を延ばしたんでしょうか。
園芸でも選定を強くし過ぎると変な葉が出てきたり、一ノ倉沢の道路沿いも枝打ちされた後から変形した葉っぱが出てくるのを良く見かけます。
ほんと、葉っぱの形や大きさって状況によって様々なのが有るので、図鑑通りには中々いきません。
歩いて観察する度に勉強になります。
2021年10月21日。雨、曇り。
玉原湿原とブナ平。