みなかみ町の紅葉。
今日は谷川岳インフォメーションセンターの当番でした。
今月の中盤で一旦夏季営業を終えるため、私の当番は今日が最後です。
この後はしばらく、ガイドが続くので当番を受けられませんでした。
水上インターチェンンジ付近の里山の紅葉。
紅葉前線がだいぶ下まで降りてきました。
北上して湯檜曽公園の近辺の紅葉。
公園の直ぐ近くの森の紅葉が進み、奥の赤沢山の方面は枯れ葉になっています。
湯檜曽川の紅葉。
川沿いの低い斜面の紅葉が一番勝ってますね。
山頂は見えて居ませんが、谷川岳から一ノ倉岳は、枯れ葉になっています。
手前の低い尾根が紅葉の後半くらい。
インフォメーションセンターに向けて、土合付近の道路。
落葉が早い樹種の枯れ葉と、紅葉の時期が遅い樹種の赤い葉が混ざりあい、素晴らしい景色です。
谷川岳インフォメーションセンターの紅葉。
カエデ類を中止とした、黄色の黄葉が美しい!
インフォメーションセンター前の供養。
シラカバは落葉し、ミズナラは枯れ葉になり、入れ替わりでモミジやカエデ、ツツジ類が紅葉をしています。
マムシグサの仲間の赤い実と紅葉。
センター駐車場に落ちてた紅葉の葉を拾い集めてみました。
右の大きいのはウリハダカエデ、その左の上段右から赤いのがミヤマガマズミ、黄色いのがオオバクロモジ、ヤマモミジ。
下段右はイタヤカエデ(恐らくエゾイタヤ)、最後の左下…これが結構曲者です。
葉身はコハウチワカエデなのですが、葉柄に有る筈の毛が有りません。
1.コハウチワカエデだが、葉柄の毛が秋になって落ちてしまった。
2.コハウチワカエデだが、葉柄の毛が少ない変異個体だった。
3.ちょっと丸く太り、葉の裂け目が増えて9裂になったヤマモミジ(まれに9裂することがある)。
辺りが可能性として考えられますが…私には区別が付けられませんでした。
とくにヤマモミジは変異が激しく、いつも悩まされていてヤマモミジ恐怖症になりそうです。
例えば下の写真、右の葉。
この右の葉の写真を見たら、誰もが「ミネカエデの仲間」と言うと思いますが…
ヤマモミジです。
これは落ち葉では無くて、左と同じヤマモミジの葉が大量に付いてる正真正銘ヤマモミジの枝に付いていた葉なので、ヤマモミジで間違いがありません。
コハウチワカエデの様に見える太っちょの丸いヤマモミジ(葉裏に毛がびっしり生えている)、オオモミジの様に葉の裂けめが細く鋸歯が小さく、葉の表面がつやつやしてるヤマモミジ、ミネカエデのように細長く裂けているヤマモミジ…。
正確に見分けようと思うと、心がへこたれます。
植物の先生に質問したところ、やはり枝についてる時期に花や冬芽、毛の生えかた(落葉後は毛が抜けるから)、もしくは一緒に落ちている種などと見分けないと完璧な見分けは難しいとアドバイスをいただきました。
それだけ、ヤマモミジは変異が激しいのです。
今日、立ち寄ってくれたお客様、の連れてたワンちゃん。
まず「自分達で歩いて一ノ倉沢に行けるのか」、「犬は連れてった方がいいのか、置いて行った方がいいのか」など質問を受けたので、体力や健康状態を尋ね、靴などを見て「大丈夫です、是非ワンちゃんと一緒に行ってきてください」とアドバイスさせていただきました。
戻って来たあと「景色が素晴らしかった!犬が一番喜んでた!行ってよかったです」とお礼に立ち寄ってくださいました。
学術寄りのビジターセンターに比べ、インフォメーションセンターは文字通り『案内』するのがメインの役目ですから、こういう利用の仕方をしていただくのが正しい有り方です。
皆さん、こういった質問の為だけでもかまいませんので、是非お立ち寄りください。
2021年11月2日。晴れ。
谷川岳インフォメーションセンター。