谷川岳IFC(インフォメーションセンター)。
2021/7/27
今年から出来た谷川岳インフォメーションセンター。
館内での案内をするインタプリターの当番として時折入っています。
しばらく夏山のガイドが忙しくて当番に入っていなかったので、3週間ぶりです。
台風予報で人手が殆どなくて閑散としてました。
結局台風はほぼ肩透かしで終わりましたが、雨が降ったりやんだりしてました。
登山を諦めた人が時間つぶしに寄ったり、登頂の代わりに歩けるコースを質問されたり、明日の天気を相談されたりもしたので、台風のおかげの来客も有りました。
インフォメーションセンターの在り方の一つですね。
空いてる時間を使って、インフォメーションセンター周りの植物のチェック。
ツユクサ。
特に珍しい花ではありませんが、花と昆虫の関係を解説するのに使えそうです。
ツユクサが群生してます。
団体さんの案内にも使えそうです。
駐車場の奥に有る側溝。
春に産卵されていたカエルの卵が大きなオタマジャクシになってました。
確認出来ていた卵は、ヤマアカガエルとモリアオガエルの二種類。
この側溝をビオトープにでも改装したいのですが、案が通るかどうか。
特定外来種のオオハンゴンソウ。
即、引っこ抜きたいところですが…敷地内とは言え勝手に抜いてよいかどうか一応環境省に聞いてからですね。
特定外来生物は栽培・運搬・譲渡・販売が禁止されていますが、かと言って個人の土地でも無い限り勝手に引っこ抜いて良いということにはならないのが面倒です。
スマホのカメラが何か凄い色調補正をしてしまってますが、オオマツヨイグサ。
こちらも外来種です。
オカトラノオ。
花期の終わり際ですね。
長い穂状の花が下から開花していくのですが、下の方はもう丸い実になりかけてます。
ウド。
「ヤマウドじゃないの?」という人も居ますが…栽培で光を当てずに白くなっている販売用のウドも、光を当てないせいで白くなっているだけで、どちらも同じ種です。
ツノハシバミの実。
ヘーゼルナッツの仲間です。
3週間前に見た時よりもだいぶ実が大きくなってます。
食用の実がなっていると、自然解説のネタにも使い易くていいですね。
実がなる前、葉だけ見た時はカバノキ科の仲間くらいまでしか分かりませんでした。
三週間前に来た時は、ワスレグサ科の茎と蕾が有ったので「ニッコウキスゲだったら良いな」とか話てたのですが、3週間後に来てみたらノカンゾウでした。
いや、がっかりしてはいけませんね。
どんな花だって、ちゃんとそこに咲く理由が有って咲いているのです。
確かにニッコウキスゲは人気の花ですが、ノカンゾウが咲いているのならノカンゾウに合わせた解説をすれば良いのです。
インフォメーションセンターから外に出る自然解説ツアーはまだ始まっていませんが、ただいま構想中です。
2021年7月27日。
谷川岳インフォメーションセンター。