インタプリンター当番。
2021/8/12
夏休みになり、訪れる人の人数も多くなりました。谷川岳インフォメーションセンター。
コロナ対応で、一度に入れる人数を20名様まで減らし、今で順路の規則が無かった館内の順路の設定をしました。
また、インタプリターによる館内案内も休止中です(質問等が有った場合はお答えします)。
センター駐車場周りの植物や花。
まずは道路側に面した草地から。
敷地内の一角にだけ咲いているムラサキサギゴケ。
春から咲いているのですが、花期が長いですね。
ゲンノショウコ。
ハイキングコースの奥地では咲いて居ませんし、人里に咲く花という感じです。
ツユクサ。
この花も全体的に咲いてる時期が長いですね。
花一つ一つは寿命が短く、朝に咲いて夕には萎んでしまうのですが、その分入れ替わり立ち代わり長い時期に渡って花を付けます。
オオマツヨイグサ。
外来種では有りますが、それほど問題にはなってません。
タケニグサ。種子になってます。
これも日当たりの良い草地の植物です。
一応国産種なので、マツヨイグサやオオハンゴウソウに対抗して頑張って欲しいですね。
ススキの穂が伸びてきました。
十五夜も近いですし、もうススキの時期なんですね…としみじみです。
伐採地などを埋めつくす国産の低木と言えばこのクマイチゴ。
道路側の斜面のエリアのひとつを埋めつくしています。
特定外来種のオオハンゴウソウやニセアカシアに対抗して、クマイチゴを応援して占有させるとか出来ないものか。
特区低外来種の植物を毎年抜いては生えてきて、また抜いての繰り返し…そのうえ更に他のエリアにまで飛び火する。
今のやり方では対処しきれなくなってるんじゃないかと思います。
何かもっとこう、自然の力も借りた効率的に大規模な面積で実施できる対策が欲しいです。
例えば、本来その地に生えている植物の中でカバープラント的なものを栽培して、芝生の生地のようにして持ち運び、オオハンゴウソウが繁殖地に被せるとか…。
オオハンゴウソウやニセアカシアのアレロパシー物質に比較的強い、地産の植物を探し出して植栽するとか。
まあ学者でもなんでもない素人考えです。
たった一本だけ混ざっていたツル性の花。
ん~~何の花だったっけ…と散々悩んでみた結果、ヘクソカズラでした。
考えたら、このセンターの位置は家の周りにあるような植物と一ノ倉沢コースに生えてるような山野の植物の混ざり合う場所です。
こんな花が一輪あっても当たり前ですね。
敷地内の側溝の中にモリアオガエルのオタマジャクシが居る筈なのですが…だいぶ淘汰されて数が減ったので中々写真が撮れません。
その変わり、今日見てみたら羽虫が物凄い大量に水面に落ちてました。
あまりにも数が多いので、他所から飛んできたというよりはこの側溝で育って羽化しようとして水におちちゃったのかな?というくらい居ます。
そういえば、先週ここを除いた時には水底に白い線中みたいなのがうようよと居ました。
これはオタマジャクシも暫く餌に困りませんね。
水辺や湿地などに良く生えてくるアブラガヤ。
こんなアスファルトの駐車場の隅っこでも、側溝が有ると言うだけで自然に近い状態になるんですね。
なんとか、この側溝をビオトープに改良する案をインフォメーションセンターに通してみようと思います。
クズの花。
キンミズヒキ。
小さなツユクサに停まる、マルハナバチの仲間。
昆虫はいまいち良く見分けがつかないのですが、オオマルハナバチ…かな?
最後は毛虫の写真なので、苦手な人は要注意。
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敷地内にはアカソという植物が沢山生えているのですが…そのアカソを食草にしているらしくて、大量発生してました。
見た目が毒々しいので、もし他のインタプリターが触ったりしたら大変だと思って種類を調べてみましたが、フクラスズメという蛾の幼虫らしくて、見た目に反して毒は持っていないようです。
業務終了後は、阿部りんご園のアップルパイを買って帰りました。
2021年8月12日。
谷川岳インフォメーションセンター、インタプリター当番。