赤岳。
2021/8/20。
以前、谷川岳をご案内したグループの皆さんが、八ヶ岳の赤岳のガイドを申し込んでくれました。
本当は泊まりで北アルプスに行く計画だったのですが、コロナ禍の為に日帰り登山に変更です。
苔の森の登山度沿いの花。
サワギク…かな?
以前に北岳で見たのよりだいぶ葉が広いですが、同じ形状の花は他に無さそうです。
アキノキリンソウの花と、ツバメオモトの実。
普段のガイドしている山域ではあまり見かけない花。
トリアシやヤマブキショウマ等とはちょっと違う感じです。
チダケサシの仲間な気がします。
ハナチダケサシとかかな…?自信なし。
早朝の涼しい中で針葉樹林を快適に歩いてきましたが、所によっては日差しが強くなってきました。
かなりの長い範囲に、クサイチゴ系の実が成ってました。
三葉なので、ノウゴウイチゴとシロバナノヘビイチゴのどちらか。
普段は花弁の枚数で見分けてるのですが、実の状態で見分けるのは難しいです。
葉っぱの鋸歯が鋭くて葉脈もくっきり細かいからシロバナノヘビイチゴかな?
苔の森に日が差してきました。
神々しいですね。
行者小屋。
良く見ると、食堂スペースに真新しい換気扇がついてます。
コロナ対策でしょうか。
換気がついついおざなりになっている山小屋が多い中、かなりしっかりとした感染対策だと思います、これ。
「今まで散歩道みたいでしたけど、ここからは一転して急登ですよ~」。
ガスガスで見晴が悪い中、予報では時折晴れ間が訪れることになっています。
急な傾斜地だからこそ見られる、険しい岩稜の景色です。
一瞬雲が途切れると、思わず歓声が上がるような景色。
ガスがどいているうちに、記念撮影。
稜線に入るとヒゴタイの仲間の花が咲いてました。
ヒゴタイは見分けるのが凄い大変なのですが…赤岳の稜線にはタカネヒゴタイが咲くという情報が有るので、タカネヒゴタイとしておきます。
ヤハズヒゴタイの高山型です。
ちょうどよいタイミングで赤岳が見えてくれました。
展望荘と頂上山荘も見えています。
地蔵峠に上がってきました。
ガスが消えて居るうちに、記念撮影。
横岳をバックに撮影です。
正確に言えば、手前の出っ張りに隠れて横岳山頂そのものは見えてないのでしょうが、そこまでひっくるめて「横岳」と言ってしまって構わないでしょう。
コゴメグサ。
何コゴメグサかはちょっと分かりませんでした。
タカネツメクサ。
山頂への急登。
ガスが切れると見晴らしが良くなるので、元気も出ますね。
赤岳展望荘にヘリが荷揚げに来てました。
荷揚げが終わった後に、西側の急斜面途中に接近してホバリングをしばらくしてましたが、訓練でもしてたんでしょうか。
登山道が近くに見えたので、最初は救助かと思いましたが、特にそうでは無かったようでした。
コケモモの実。
終わりかけのキキョウの仲間。
毛が生えていないのでイワギキョウかと思ったのですが…アップで良く見るとガクの辺りには毛がだいぶ残っていたのでチシマギキョウでしょう。
花が終わって花弁の毛は目立たなくてなってたのでしょうか。
ニガナの仲間。
タカネニガナかな?
赤岳山頂にて撮影。
道標の前よりも、ちょっと横のこっちの方が良い写真が撮れました。
山頂から見る雲海。
よーく見てみると…
富士山が見えてました!
ガスに隠れたリ現れたりとしてましたが、一瞬でも見れて良かったです。
トウヤクリンドウ。
標高が高いところの定番のリンドウです。
イワベンケイ。
ミネウスユキソウ。
イブキジャコウソウ
ミヤマミミナグサ。
下半分に花が付いてないからムカゴトラノオかなと思ったんですが、花期も終わりかけで花がボロボロになってるので、何かの理由で花がもがれてるイブキトラノオだったとしたら、私には区別が付けられません(汗)。
下山時にも高山植物が沢山現れましたが、阿弥陀への稜線はかなりの高山地形。
高山植物が多いのも景色を見てうなづけます。
ここから文三郎尾根で行者小屋へと移動。
下山しながら「行者小屋でチャンポンメン食べよう」ってみんなで話してましたが…すっかり食べる気でいた私は、食べきれない可能性が有るのでカップラーメンに変更。
がっつりお腹が空いてる人はチャンポンメンを食べてました。
美味しそう!
2021年8月20日。
赤岳:美濃戸~地蔵尾根~山頂~文三郎尾根~美濃戸。