水上/スノーシュー

スノーシューガイド/群馬県みなかみ町/ハッピースノーシュー

前掛山:2021/9/22

前掛山(浅間山)。

2021/9/22。

 

現在、浅間山の噴火警戒レベルが下がり前掛山までの登山が可能になっています。

このレベルが上がると黒斑山までという、結構本峰と離れた位置が登れる最高点になってしまいます。

噴火警戒レべルがいつ上がるか分からないので、いまのうちに登っておこうというリピーターさんからのお申込みで前掛山に行ってきました。

車坂登山口

車坂峠から登山開始。

 

シラタマノキの実

歩き出しは結構なだから。

シラタマノキの実。

 

マツムシソウ

マツムシソウ。

 

ミヤマニガイチゴ

ミヤマニガイチゴ。

日差しの強い所では葉は小さくごわごわになり、水分環境が悪く風も強い条件では上に伸びずに小さくなります。

ちょっと環境が良くなると基本種のニガイチゴとの中間型になるようで、どっちに分類して良いか頭を悩ませます。

 

八ヶ岳

お隣の八ヶ岳。

朝もやの中から浮かんできた感じが幻想的です。

 

富士山

国師ヶ岳から金峰瑞牆の稜線の奥に富士山。

 

アザミ

アザミの仲間。

何アザミかまでは分かりませんでした。

 

ヒゴタイ

ヒゴタイやトウヒレンの仲間。

ヒゴタイとトウヒレンの命名は昔に学者さん達が思い思いに付けた為法則性が無いとか聞きました。

ここにはアサマヒゴタイというのがあるそうです…これがアサマヒゴタイなのかどうか分かりません。

 

ハクサンオミナエシ

ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)。

花に近い位置の葉は裂が余りなく、根もとに近い方の葉はカエデのように裂けるのですが…

その特徴的な裂けた葉が無くなってるので、最初何の花かと思いました。

 

ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマアキノキリンソウ。

図鑑などでは茎の頂に丸く花が一か所だけ付いてるのがミヤマアキノキリンソウだと書かれています。

尾瀬ヶ原にはそれに該当しない、花が長く付いてるものや二か所付いてるものが結構あり、地元の人でも「これはミヤマアキノキリンソウじゃない」という人も居ます。

気になったので採取して調べているレンジャーさんに「これはミヤマなのかそうじゃないのか」昔、質問したことがあります。

総苞片などを調べてもらった結果、尾瀬ヶ原に有る花が長く付いている物もミヤマアキノキリンソウでした。

*ミヤマは総苞片が三裂。基本種は4裂。

 

他所の山域ではどうか分かりませんが、多少花の数や付いている位置が多くても、雰囲気でミヤマっぽければそう判断するようにしてます。

厳密には中間型も有って、判断は難しいらしいですね。

 

ヤマハハコ

ヤマハハコ。

 

槍穂高。

ある程度標高が上がってから振り返ると、北アルプスの絶景が見えてきます。

写真は槍ヶ岳から大キレット、穂高。

 

イワインチン

イワインチン。

 

カルデラ

トーミの頭近辺から。

外輪山とカルデラ。

この景色が日本離れしていると言われてます。

絶景ですね。

 

浅間山

黒斑山まで来ると、浅間の本峰の最高点辺りがやっと顔を出します。

 

オヤマリンドウ

リンドウの仲間。多分オヤマリンドウ。

花が付いている段数が少なくエゾリンドウより小さめというので区別を付けてますが…オヤマリンドウも2段くらいの花を付けることもあるし、エゾリンドウも樹勢が弱いのか花の段数が少ない物もあるので、それだけで区別つけるのは危険かもしれません。

また、エゾオヤマリンドウ(エゾリンドウの高山種)というのもあるらしく、それとの区別は私は付けられません。

 

仙人岳

外輪山をだいぶ回ってきました。

右の大きいのは勿論浅間本峰ですが、左の小さいのが仙人岳。

上に登山者が数名立っているが見えます。

あれを越えた後、鋸岳とのカルデラへの分岐点。

 

鹿島槍

振り返れば北アルプス。

右から唐松岳、五竜、鹿島槍と並び、鹿島槍の左にある爺ヶ岳の奥には剱岳が見えてます。

剱岳があるラインの左には別山、立山。

 

 

切れ目

外輪山の細い稜線の切れ間の崩壊地から下を覗くと目がくらむようです。

この落差を見て、この後のJバンドの下りが心配になったお客さまですが…さすがに人が歩くルートはもっと安全です。

 

外輪山稜線

ここまで歩いて来た外輪山をバックに撮影。

 

Jバンド

Jバンドが近くに見えてきました。

 

浅間ブドウ

Jバンドを下りながらクロマメノキの実。

地元ではアサマブドウと昔から呼ばれて、親しまれていたそうです。

 

ミネズオウ

同じく、Jバンドの途中でミネズオウの花の咲き残り発見。

 

カルデラ内

第一、第二外輪山に挟まれた平地部分。

小さな木はカラマツです。

 

カルデラ内

浅間の環境が良くなってしまうと、このカラマツが成長してしまって眺望が無くなると、以前に聞いたことがあります。

実際、賽の河原分岐から湯の平分岐辺りは何十年も前に比べるとカラマツやオオシラビソなどの木々がだいぶ高くなってるとか聞きました。

 

第二外輪山登り

賽の河原分岐を越え、いよいよ前掛山が有る、内側の外輪山への登り。

 

オノエイタドリ

砂礫に咲く、赤い紅葉の花。

イタドリが高山で変形したオノエイタドリ。

 

シェルター

稜線に上がり、前掛山が見えてきました。

シェルターも二機あります。

 

第二外輪山

前掛へと向かう稜線。

オノエイタドリ以外が殆ど生えない過酷な環境です。

 

前掛山頂

前掛山の頂に立ちました。

後ろに高く見えているのが浅間山の本峰。

実質、そこに登れることはまず無い為、この前掛山に「浅間山」の印が書かれています。

 

警戒レベルが上がった時に黒斑山だと浅間に登った気がしませんが、前掛山ならば「浅間に登った」って感じがします。

 

下山風景

下山しながら、朝方歩いたクロフとその外輪山を背景に撮影。

雄大な風景です。

 

ガス発生

二つの外輪山と、その風下に発生するガス。

 

帰りの行程は長いので、ちょっと飛ばして…

帰路は草滑りを上がりました。

トリカブト

トリカブトの花。

 

ノコンギク

ノコンギク。

標高が2100mほどの場所なので、タカネコンギク(ミヤマギクの)の花数が多くなったものかなと思ったのですが…花の感じが何か違うので調べてみたらノコンギクでした。

ノコンギク、垂直方向への分布がかなり広いそうです。

 

下山後はランプの宿の温泉に入って帰りました。

アイス

温泉で食べたアイス。

美味しかったです。

 

2021年9月22日。晴天。

浅間山(前掛山)。

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