一ノ倉沢。
2019/03/12。
平日、これ以上は無いというくらいの一ノ倉沢コース日和に、お客さんのお申し込みが有りました。
年に何回も訪れない、超ラッキーな日です。
今回、新規のお申し込みのアトさん。
お1人寂しく開催かな~?と思っていたら、前日予約でスーパーリピーターのグミさんが混ざってくれました。
春の始まりですね~。
春から開始する河川の整備作業の為の雪かきが始まってました。
2日前に来た時は塞がっていた川の流れの箇所。
今日はパックリと割れ落ちてました。
人の身長よりも雪の壁が有るので、落ちたら恐いですよ!
春になると、雪の上に色々と落ちています。
春の訪れを示す、雪の落し物の一つである、芽鱗。
春を待ちかねていたヤナギの花芽を包んでいた、芽鱗が剥がれて雪の上に沢山落ちています。
後は咲くのを待つのみ!
ここだけ切り取ると、スイスに来てるみたい。
裾野に豊かな落葉樹林帯が広がっていなければ、まさにスイスですね。
ブナの幹に、ユキクロカワゲラ。
樹の解説をしようと、指でトンっと幹をつついたら羽を広げて逃げていきました。
見本のような、綺麗に残っているホウの実。
雪の中で保存状態が良かったのが雪解けで出てきたのでしょうね。
ミズナラの老木(これでも生きています)と一緒に撮影。
中は空洞になっているので、年輪が無い為に実年齢は測れませんが、相当な古木。
その古木のウロからは、黒いものが溢れだしています。
老木の中の朽ちた部分が菌類に分解されて土となったものです。
森の再生のサイクルですね。
土を汚い、とか思わずに喜んで手に取る二人。
カモシカの足あと。
定番の雪崩ポイント。
スノーシューで横切った跡があります。
いつか事故が起きなければ良いですが。
木の幹に複数の穴が空いて、恐らく中で繋がっています。
小動物か野鳥が巣に使っていたのでしょう。
マツノキ沢の雪崩跡。
例年、川が埋まるのですが今年は埋まりませんでした。
雪が多い年だと、川底の石がこちらの岸に乗り上げるほどの雪崩も起きるのですが、今年はその形跡無し。
雪不足ですね~。
谷川岳。
山頂から雲がたなびいてます。
フキノトウ発見!
川の上でパックリ割れてる箇所があったので、積雪深を見てみましょう。
とりあえず降りてみて・・・
ゆうに2mは超えてますね。
私がサっと行ってサっと戻ってきたら「早い!」って言われましたが、ガイドですからこれくらいはやりますよ!
マチガサワの渡渉を終えました。
日に日に水量が増していきますね。
厳冬期よりも靴の防水性が重要になります。
一ノ倉の前で、スノーシューポーズ。
お食事を摂って、折り返し。
樹の穴をなんとなくのぞいてみる。
こちらはリスっぽい生き物の食事のあとですね。
穴の中に、ドングリの殻がいっぱい落ちてました。
ミズキの枝が落ちてました。
これは去年の秋のクマさんの食事の跡かな。
葉が付いてる→折れたのは冬になる前。
2m近い積雪の雪の上に落ちてる→落ちたのは冬になってから。
以上のことから
折れたのは秋だが、落ちずに長期間木の上に留まっていた→熊棚の可能性が高い。
という判断です。
超ミニサイズのサルオガセ。
積雪量は多いですが、標高は低く気温も高い地域なのでのであまり成長しないのかな。
ゴールです。
お1人参加の女性二人、すっかり打ち解けて仲良くなってました。
一ノ倉沢コース。