晴天の湯檜曽川沿い。
2020/2/22。
昨日は谷川岳の山頂のツアーへ、今日はその山麓の一の倉沢コースへ。
今日はご新規のお一人様での開催です。
お一人参加が得意な、ハッピースノーシューです。
歩き出してすぐに、小鳥の群れと遭遇。
この時期は混群と言って、何種類もの小鳥が一つの群れになってます。
私が見てる限りでは、エナガが群れを率先していることが多いです。
「あ、エナガだ!」と言ったらお客さんが「今、シマエナガがブレイクしてますよ」。
言われてみれば、フェイスブックなどで良く写真を見ます。
この辺にいるのは普通のエナガですが、それでも流行りに乗ろうとしてカメラを構えましたが...
群れの先頭で移動していくエナガはとっくに遠くへ行ってしまって、その後を追随しているコガラが撮れました。
最初に視界が開ける場所。
遠く、武能岳がそびえてます。
日が差してくれば、真っ白い雪の上に、木々の陰。
きれいですね。
樹齢200年は優に超えるであろうブナの老木と撮影。
半分枯れ落ちながらも、強く生きているブナです。
空の青さと谷川岳の白さが美しい。
おとといもお天気は良かったのですが、ここに来る時には曇ってしまっていましたが、今日はまだまだ大丈夫でした。
マチガ沢を渡ります。
さっきまで青しかなかった空に薄い雲が出てきましたが、お天気が崩れるのは相当先のことなので安心です。
一ノ倉岳とその奥に連なる堅炭岩。
悠々とそびえる一ノ倉。
ここで、沢横の森に入ってお昼ごはん。
今日はおひとり様だったので、ご飯は持参してもらいました。
暖かくなってくると、さかんに動き回るユキカワゲラ。
以前は「雪渓カワゲラ」と言われてたのですが、なんの都合があったのかユキカワゲラに変更されました。
こちらは羽が生えてて大型の方。
当時、ユキクロカワゲラと教わりましたが...こっちは名前の変更は無いんだろうか。
そのカワゲラ達も歩いている、一ノ倉沢を渡渉。
例年なら4月上旬でも、沢は雪に隠れていて雪の上を渡れます。
まさか二月にこんなことになるなんてびっくり。
でも、ちゃんと場所を選べば安全に楽に渡れます。
一ノ倉沢からちょっと横(リバーライト下流側)の雪崩斜面。
この雪崩が落ちてくる真下が道のようにへこんで見えるせいで、ここを歩く人や、
この斜面でお尻滑りをする人たち、また何年か前には子供の団体が指導者らしい人に連れられて、この斜面を登ったり穴を掘って長時間留まっているのを見ました。
注意喚起の意味で、ここの雪崩の写真を人物(私)を入れて載せておきます。
ここは、雪崩というよりも落石に近い落ち方をするので、通常の雪崩斜面の警戒感に引っかからないのかもしれませんね。
斜面自体の距離が短いことや(雪崩が起きるとは想像しにくい短い斜面)、急過ぎるということで(あまりに急だと積もったはしから雪が落ちて行ってしまうので、雪崩を起こす層になりにくい)ここを警戒しない人が多いのだと思います。
しかしここは一ノ倉沢から吹き降りる風が上部に雪庇を作り、それが落ちてきます。
沢から離れるほど雪庇は目立たなくなっていきますが、それでも雪の吹き溜まりが出来て『想像外』の雪崩が発生します。
上でも書きましたが『落石』に近い『落雪』ですが、雪崩ブロックに襲われるのには違いありません。
暖冬で記録的な小雪と言われる今年でさえ、こんな規模の雪が落ちてきます。気を付けましょう。
おととい歩いた時は綺麗な状態で落ちていたクマシデの種子。
誰かに踏まれたのか食べられれたのか、弾けてしまってます。
ゴマ粒みたいな小さな種も見えますね。
マチガ沢と一ノ倉沢の間にある雪崩の巣。
ここも、こんなに小さな雪崩斜面ですが、ある大雪の年に川岸の反対側の斜面を登ったところまで、雪崩で吹き飛ばしました。
『大雪が降ったらマチガ沢から先には行っちゃならない』なんて地元で言われたりもしますが、まずこれが真っ先に浮かぶ危険要因です。
今年の定番になった、サルのコシカケの肘掛け写真。
例年なら埋まっている、足元にあったりします。
私たちが帰路についてから振り返ると、だいぶ雲が出ていました。
でもまだまだ山は綺麗。
ミズキの木に熊の爪痕。
ちょっと古いけど、熊が登って枝を折って食事をした後がありました。
アブラチャンの実が残ってました。
一眼レフでお客さんが撮った写真を送ってきてくれました。
大迫力ですね!
2020年2月22日。