今冬、初スノーシュー。
2020/12/22 一ノ倉。
ニュースでも何度も取り上げられた水上町の大雪が収まった後の晴天。
みなかみ山岳ガイド協会のメンバーで、一ノ倉沢コースに下見に行ってきました。
大雪が降った後とは言え、時間をかけて「根雪」が出来ないと踏み抜いたり、落ちたりするので、まずはそれをチェックする為にガイド仲間でのコースチェックです。
写真は、沢に沿って雪が凹んでいるところを渡る所です。
地面に接している積雪層の下部の部分が硬く締まって根雪となった後に、更に積雪が重なると沢の凹みは埋み抜きの危険も減ります。
サワグルミの実。
オコジョの足跡。
今日はオコジョの足跡が凄く多かったです。
重い雪質で膝上のラッセルなので、誰かが道を作っておかないと、お客さん連れでは一ノ倉までたどり着けないレベルです。
このコースは、あちこちに沢や水流が隠れてるので、冬シーズンが進んでこういうのが硬い雪で埋まらないと、歩き難いのです。
上手いこと避けて歩かないといけません。
ウサギの足跡。
図鑑に載ってるのとはだいぶ違いますがテンの足跡。
動物たちも、図鑑通りの足跡で必ず歩くとは限りません。
ネズミの足跡。
このコースには、本来は居ないはずのニホンジカ。
例年、紛れ込んでも一頭かそこらなのですが、今年は4頭も居ます。
深雪の上が歩けないので、川沿いに走ってます。
写真では分からないですが、角に雪が付いて白くなってます。
地元、谷川岳ドライブインの人に聞いたら、大雪で閉じ込められてずっとうろうろしているそうです。
ユキカワゲラ。
マチガサワから谷川岳。
このマチガサワを渡渉出来るかどうかが、下見の目的の一つ。
ここも、いくつもクラック(ヒビ割れ)が出来ています。
新雪の下に隠れているクラックに落ちました。
人の身長より深いヒビ割れが複数走ってるので気を付けましょう。
気を付けましょうというか、ここを通るのはやめましょう。
今日はガイドメンバーだけだから来てますが、お客さん連れだったら、この状態では通りません。
夏の大雨のおかげで、川の流れが相当変化しています。
一ノ倉方面に繋がるスノーブリッジがどこにも出来ていず、ギリギリのルートで渡ってます。
ウサギの足跡が先に渡っていますが「こんなところウサギでも無かったら通らないよ!」というルートです。
苦労しただけあって、今年はまだ誰も来ていないであろう一ノ倉の岩峰です。
岩壁の前で記念撮影。
夏道で戻れば渡渉しなくても良いのですが、それでは下見にならないので、川沿いにルートを探しながら折り返します。
スノーシューを履いてジャンプするのは慣れが必要なので、お客さんが居たら無理ですが、ガイドの集まりなのでチャレンジです。
一名、渡りそこねて落ちました…!
昨年から夏のハイキングのガイドはしてますが、スノーシューのガイドにはまだなっていない新人さんには、このコースはちょっとハードでした。
お客さんが居るとこういう真似は出来ませんが、たまにガイドだけでこういう体験するのも大事です。
楽しい下見でした。
2020/12/22 一ノ倉。