一ノ倉コース研修会。
今シーズン、根雪が付くのが少し遅めになりました。
みなかみ山岳ガイド協会のシーズン入り前の研修会で一ノ倉コースのスノーシュー。
一応、今回の研修は私が講師役なんですが、まあみんなガイドとしてやっていますので、特別何かを教えるというほどでもありませんでした。
研修会、結構朝早かったので向かう途中には谷川岳の朝焼け(モルゲンロート)が見れました。
コースの積雪はこんな感じ。
あと1mくらい積もってくれると嬉しいですね。
ネズミの足跡。
ネズミの足跡を追うと、最後にトンネルを掘って入っていってました。
近くにキツネっぽい足跡。
柔らかい新雪で足跡が崩れてしまってるので、特定は出来ませんでしたが多分キツネかな。
テンも、積雪がちょっと深めの時に「一見キツネっぽいまっすぐに近い足跡」を残すことが有るので、ちゃんと足跡を追って見分けないと間違えることがあります。
で、この足跡はダッシュしてる跡なのですが…
そのダッシュした先で、雪の壁に頭を突っ込んで穴を開けてました。
雪の下に潜ったネズミでも見つけようとしたんでしょうか?
ここは、何故そうしたかなんて本人の聞かないと断定はできませんが、そういうのを想像しながら歩くのがスノーシューの醍醐味です。
私はそういうガイディングを心掛けるようにしています。
もう一つ、スノーシューのだいご味。
雪の上の落し物を探すこと。
画像はオオバボダイジュの種子。
と言っても、種子の部分は落ちてしまっていて、種子を風で運ぶ為のプロペラだけ残ったものです。
ちょっと大きめのカエデの種子。
こちらは、殆どの人が見落としてしまうほど小さな種子と、その種子を守っていた果鱗。
カバノキ科の仲間のものですね。
多分ミズメかな。
カバノキ科は結構種類が多く、見た目も似てるので区別が大変です。
小さくて見づらいですし。
左が先ほどミズメかな?と言った種子。
右はちょっと形が違います。
ウダイカンバかなぁ…。
白樺の種子も結構似てるのですが、この辺りにはシラカバが無い、というのを知っていて選択肢から省くことが出来るのは地元の強みですね。
マチガサワから先の渡渉。
雪の橋は出来ていませんが、水量が少ない為に普通に渡れました。
よく、わざわざスノーシューを脱いで渡ろうとしている人が居ますが、逆です。
スノーシューを脱ぐと藻が付いた川底の石でぬるぬる滑って転びそうになるし、水の中に足が沈み度合いも大きくなりますが。
大きなスノーシューで、川底の複数の石をまとめて踏むことによって、安定もするし足の位置も多少高くなって濡れにくくなります。
キハダの実が落ちてました。
齧るとミカンの皮の味がします。
終了後は谷川岳ドライブインでお食事。
2021年12月21。晴れ曇り。
谷川岳山麓、一ノ倉コース。