大雪快晴の一ノ倉沢コース。
2021/12/29
今冬の最初のツアーが始まりました。
雪が降るのが遅かったり、週末ごとに天気が崩れて延期になったりしましたが、今日は見事な快晴です。
むしろ、ここ数日の中で今日しか晴れてる日が無いというラッキーな一日です。
そんなラッキーな今日のお客様。
一人旅の参加者と、お二人で日帰りの参加者とです。
どちらも、天気予報が良いから予約したわけではなく、最初に日にちを決めたら偶然、こんな良い天気だったと喜んでました。
ドライブインに駐車場代を払って、少し道路沿いを歩きます。
こんな滝も見れたりします。
いよいよ、スノーシューコースのスタート地点です。
とはいえ、道路が凍っていて危ないので道路もスノーシュー履いて歩いてもらいました。
スノーシューコースよりも道路の方が危ないかも?
昨日から降り続いていた雪でまっさらな斜面。
駆け下りてみました。
普通なら急斜面で怖いのですが、雪がクッションになるので、むしろこれくらいの斜度じゃないと楽に降りれません。
午前中は結構な日差し。
この後、みなさん上着を脱いで歩くほど。
うさぎの足跡。
良く見ると、兎でさえ結構足が垂直に沈んでます。
この深い新雪を歩くのは大変です。
シュカブラ(風紋)。
強風が作り出した雪の模様です。
昨晩の荒れっぷりが伺えます。
マチガサワに到着。
谷川岳が美しい!
ここまでは先行者の足跡が有ったのですが…ここで引き返してました。
足跡の殆どはスタート地点から数百メートルくらいで戻ってて、ここまで来てた足跡は一人ぶんだけ。
ここからは、私が道を作って進みます。
まだ積雪が少し浅く、下の藪を踏み抜いたりすることがあります。
今日はお客さんが何度か落ちて、そのうち二回は自力では上がれませんでした。
「一旦、ゴロンと横に転がって向きを変えて」とか「右足を一度伸ばしてから左足を抜いてみて」とかちょっとしたアドバイスで上がれるのですが、
初めてスノーシューをやって、雪の穴にはまったらそんな冷静には動けませんよね。
誰も踏み入ってない、コースへと向かいます。
渡渉が少しだけありました。
武能岳をバックに撮影。
人の踏み跡は有りませんでしたが、カモシカの足跡はありました。
木の幹にへばりつく、雪の背びれ。
これも強風が作り出したものです。
岩壁に到着!
お昼を食べて、折り返しです。
まだ二時過ぎなのに、この日陰っぷり。
谷川岳が太陽を隠してしまうんです。
まるで夕日のような美しさ。
ほんの1時間ほど前とはかなり変わっています。
景色が二度楽しめますね。
ゴールです。
午前中は暑いと言って上着を脱ぎましたが、もう着ないと寒いくらいです。
冬は寒暖差が激しいので、みなさんも服装には注意しましょう。
ここからは、今日見れたもの。
テンの足跡、
良く見ると両足に少し引きずった跡があります。
足を無駄に上げないようにしているので、僅かに爪先を擦るんですね。
そのテンの足跡に良く似てるけど、超ミニサイズ。
オコジョの足跡。
ネズミの足跡よりも小さく付いてましたが…僅かに斜めにずれてるのと、途中ではネズミには出来ない4つ足歩行の後が有ったのでオコジョですね。
と、そんな話をしながら歩いていると、次にネズミの足跡。
雪の上に何か色が付いてる部分があるな~と思って見てみると、木の実が落ちてました。
この木の実を齧った食べかすみたいのが落ちて雪を染めてました。
キハダの実です。
前回ここに来た時は大量に実が落ちてたのに全く食べられてませんでした。
ミカンの皮みたいな苦さと刺激があるから食べないのかな~と思って通り過ぎましたが、今日は凄い食べられてました。
オオバボダイジュの実。
時折見かける、木がしている雪の腹巻。
どうやって出来たのか教わったことはありませんが、状況から見て降り積もった雪が圧着して木にへばり付いた後に、周りの雪面が沈み込んで剥がれたものじゃないかと思います。
雪と言うのは時間と共に堆積が少なくなり沈んでいくのです。
2021年12月29日:一ノ倉沢スノーシューコース。