一ノ倉沢コース。
2022/3/14.
すっかり残雪期の様相を呈してきた一ノ倉沢コース。
雪解け水が増えてきた湯檜曽川。
残雪期になると、真っ先に咲くマンサクの花。
気温が高いので薄着です。
とはいえ、ズボンの上には防水のレインウェアを履かないとかなり濡れます。
残雪期の雪は水を含んでいて、しかも歩きながらスノーシューが雪を
ザクザクと跳ねてお尻の辺りまで届いたりします。
水源が豊富なので、あちこちに水の流れと雪の橋が有ります。
今年は積雪層が厚いので結構自由に川の上を渡れてますが、この後に雪が溶けてきたりすると気を付けないと落ちそうですね。
定番の雪崩地帯。
残雪期になると全層雪崩の跡が目立つので、この時期が危険で1月や2月の方が安全だと言う理論の人が結構います。
全層雪崩は目立ちますが、それ以上に厳冬期の表層雪崩の方が発生数が多く届く距離も長いです。
写真手前の折れてる木は厳冬期(2月)に大雪が降った時の表層雪崩で折れたものです。
全層雪崩よりも遥かに注意すべきです(あまり注意してない人が多いですが)。
マチガサワから望む谷川岳。
朝方に雨が降っていたのが止み、お天気回復中なので帰路に晴れないか期待して通過。
アバランチシュートと呼ばれる、雪崩6兄弟の一番端っこの全層雪崩。
今年は記録的な積雪だったので、一番端っこでも規模が大きいです。
渡渉後に中州を歩くのですが、雪崩発生側の方に向かって歩いたトレースが付いてます。
雪崩6兄弟のど真ん中。
木が無いのは平成18年に起きた特大のホウ雪崩で森が吹き飛ばされたからです。
今年も大雪でしたが、発生したホウ雪崩はそれに比べれば大きくないものでした。
この時期はもうホウ雪崩は起きませんが、この箇所はブロック雪崩も川を越えてこちら側に届くので、川沿いで歩くのはやめましょう。
今年発生したホウ雪崩は小規模だったようで、なぎ倒された木は数本で、他には木の幹は無事で枝だけ飛ばされたりとかそんな感じです。
写真は木の幹から剥がされて真っすぐに伸びてるヤマブドウのツル。
単なる風の仕業にしては方角がおかしいので、ホウ雪崩が発生した時の風圧かなと推測しました。
一ノ倉沢に到着。
まだガスが濃いので、横の森に入ってお昼を食べながら晴れ待ち。
すっきり晴れというわけには行きませんが、だいぶ綺麗に晴れてきました。
一ノ倉沢の向かいのゼニイレ沢。
谷川連峰の馬蹄形稜線にかかる滝雲。
ほんの数十秒前に、雲の切れ間が出来て蓬峠の辺りが見えてたので視界がひらけた所に移動して写真を撮ろうとして振り返ったら、もう雲に隠れてしまってました。
谷川岳のお天気は変化が激しいです。
滝雲が出ているのは一ノ倉から北側で、谷川岳は帰路には晴れていました。
コシアブラの木に小さな爪痕。
モモンガかな。
ブナの木にクマの爪痕。
ゴールが近くなりましたが、稜線の滝雲は更に厚くなってました。
上空はこんなに青空なのに。
沢沿いの立ち枯れた木が並ぶポイント。
枯れ木の中を虫を食べる為にキツツキが穴を空けてます。
キツツキの突いた穴の下には木くずがいっぱい。
ブナの木によく着いているサルのコシカケの仲間も一緒に落ちてました。
2022年3月14日:雨のち晴れ。
一ノ倉沢スノーシューコース。