束の間の晴れ間の一ノ倉。
数日雪が降り、束の間の晴れ間です。
週末はまたお天気が悪くなるという、今日が一番絶好の日。
お天気予報を見て、直前で予約していただいた、お一人様のお客さんとマンツーマンでスノーシューです。
暖かい日に雪が溶け流れ、急激な冷え込みで凍って氷瀑になってます。
ユキカワゲラ。
雪解けの場所からフキノトウ。
みなかみ町に春が来たわけでは有りません。
ここは、岩盤から水が染みだして、雪を剥がして溶かしてしまう場所。
小さいですが、人に危害を加えるだけの質量の雪が落ちてきます。
この日は大きめに迂回しました。
ホオノキの冬芽。大きい。
雪の上に落ちている剥がれた樹皮。
野鳥などが剥がし、裏側に居る虫や貯食しておいた食べ物を探したりすることが多いのですが…剥がれ方がものすごい。
一直線に下から上まで上の方まで剥がれてるから…もしかしたら小動物が昇り降りした跡だったりするかもしれませんね。
偶然鳥が一直線に剥がした可能性も有るし、見ただけではどちから確定できませんが、色々想像するのは面白いですね。
谷川岳。
まだ雲が薄く残っています。
キツネの足跡。
ユビソヤナギの花芽。
殻が取れてきました。
小さくて良く分からないかもしれませんが、足元にユキクロカワゲラ(羽が生えているタイプ)。
分かりづらいので切り抜いて、説明書き付き画像を追加。
雪の上を歩いている健気な姿が人気を呼んでいるユキクロカワゲラの仲間。
大きくて羽が生えている為、不人気な方。
『羽が生えてるわりには飛んでるのを見たことが無い』と良く言われてますが、高い所から降りる時に一瞬だけ羽を広げて、落ちていくのに近い滑空をするところは、ごく稀に見ることが出来ます。
木の幹に良く登っていて、降りる時に滑空する機会が多いと思われますが、
スノーシューで歩いたラッセル跡、段差20cm程度の高さを飛び降りるのにも、ちゃっかり羽を使ってました。
落下に近い飛び方をするし、あまり高い所からは飛ばないようなので、飛行時間はほんの一瞬。動画で撮影出来たことは一度もありません。
目と記憶に焼き付けるのみ
一ノ倉が近づいてきました。
真正面から岩壁。
お客さんもいれて、記念撮影。
沢の真正面を避けて、お昼休憩。
帰りは、行きと少しルートを変えて移動。
雪のキノコ。
強風で木の幹に雪が貼り付いた後に、時間とともに積雪層の空気が抜けて雪面が沈下します。
木に貼り付いた雪の部分だけが、沈まずに残ってこうなります。
誰かからそう教わったわけじゃありませんが、毎日のように雪の中を歩いて自然現象を観察していれば、そうとしか答えが出てこないです。
これは、風上側だけに強固に雪がへばり付いた例。
こっちは雪の腹巻。
さっきの雪のキノコと同じ原理で、幹全体に雪が貼り付いて残った例。
同じ森の中でも、位置によって出来方が異なったり、出来てすらいなかったりなど差が有ります。
雪が転がって出来た物。
いつもなら、アンモナイトとかカタツムリとか呼んでいるのですが…今日は薄い雪の面が何層にも重なって巻かれていて、差ながら雪で作った薔薇ですね。
美しい。
日が差してくると、枝に積もった雪が溶けて樹幹流となります。
昨日のニュースで「関東地方が乾燥に見舞われた中、最も湿度が高かったのが水上町です」と出てました。
何ていうか、水分豊富な場所だなと思います。
湿度の高さが、地衣類の豊富さに現れてる気がしますね。
今日はお客さんもカメラを持ってきて、撮影しながらのスノーシューでしたが、良い写真が沢山取れたと思います。
2023年2月23日、一ノ倉コース。曇り後晴れ。