大幽洞窟で新人ガイド研修。
2020/01/27。
昨年、みなかみガイド協会に入った新人ガイドさん二人を連れて、大幽洞窟にスノーシュー研修に行ってきました。
よこちゃんと、よしのさん。
コースに入ってすぐに、雪の上の足跡の見本市のように、沢山の足跡が。
交差するキツネの足跡と狸の足跡。タヌキは普段は温泉街や道路脇に居るのでフィールドではあまり見かけません。
残雪期など雪が締まって来て、根周り穴や沢が見えてくる時期になると、見かけるようになるのですが...雪不足なので1月から狸の足跡です。
と言っても、タヌキは例え夏でも奥深い山では殆ど見かけないので、スノーシューコース上で見かける時も人里から近い辺りです。
イワガラミのドライフラワー。
こちらはツルアジサイ。
ツタウルシ。白い実が沢山ついています。
今年は豊作です。 そういえば以前にもブナの凶作の年にこの実は沢山なってました。;
カラマツの小さな種。
小さ目のマツボックリの中にこんな可愛いのが入ってます。
動物が食べ散らかした跡が沢山落ちてました。
分岐点の看板。
スギの木が有ります。
スギボックリ(という言い方は普通はしませんが)の中身の種子が沢山落ちてました。
自然にではありませんね。
ネズミの足跡が沢山。 さかんに食べていたようです。
以前聞いていた話では、スギの実はあまりおいしくないのでマツボックリに比べて食べる優先度は低いとか。
スギ林が少なく、カラマツ林やブナ林が多いこのみなかみ町では、スギの実を食べた跡はあまり見かけません。
衝撃的とも言える、ニホンザルの群れの足跡。
冬は、道路の周りで良く見ます。
普段は道路を利用して、電線を伝って歩き、道路周りで餌を探しているのですが... なんと大幽洞窟よりも奥まで移動していました。
キツネやテンに比べて、かなり深く沈み込んでいます。
スタート地点の足跡は新雪の時に出来たものなので、柔らかい雪が崩れて指の後が見えませんでした。
初心者のガイドが見たら、カモシカの足跡と間違えそうです。
サワグルミの種子。
ばらける前の状態でも落ちてました。
焼き鳥と間違えて食べそうになる横坂君。
一見、小さくて柔らかそうですが・・・ 柔らかい羽根の部分以外は小さくてもクルミなので、歯が悪い人なら欠けてしまいそうになるほど硬いです。
洞窟直下にある、カツラの古木。
そこから斜面を登っていくので、振り返ると谷川岳が見えてきます。
「平らな所に有ると思ってた」というよしのさん。
体力自慢のよこちゃん、余裕で上がってきました。
結構な斜面の上にあるのです。
こんな場所です。斜面の中腹。
氷筍も育ってます。
暖冬なのに、思ったよりも成長が良い。
入り口付近は根元が細くなって折れそう。
下りは、姿勢を良くして慎重に。
オコジョの足跡発見!
ニホンザルが木の皮をむしって食べた跡。
不思議なのは、好物の木の皮が少ないのか、移動距離と猿の数の割には所々しか食べてません。
餌探しでは無くて、移動がメイン? 縄張りを持てない猿が雪不足を利用して新たな新天地を求めて移動しているのか!?
この尾根を越えるとコンロク峠、その先は尾瀬。 春になって尾瀬に猿の群れが居たらどうしよう。
雪の上に、普段はあまり見かけないフワフワのが落ちてました。
オヤマボクチのドライフラワー。この綿毛があちこちに落ちてました。
普通なら完全に雪の下に有る筈のこの花の種子。 例年なら雪の上で見ないのは当たり前でした。
最後は雪原に出て、谷川連峰から巻機山へと続く山脈を眺めて終了。
2020年01月27日。