大幽洞窟コース。
2022/3/13。
リピーターさんから、氷筍を見たいというリクエストが入って大幽のコースに行ってきました。
普段は山頂を目指す登山系のツアーにお申しこんでいただいてる人ですが、今回は予定していた東北の山の天気が荒れそうだということで、私のところにスノーシューを申しこんでいただきました。
谷川岳。
先日は風も強く、登れない日では無いですがガイド仲間も思わず自分が膝を突く場面もあったそうです。
そんな日でも、里山のスノーシューは普通に行えます。
何か不自然なものが落ちてる?と思って近づいてみたら、カラマツの松ぼっくり。
前に来た誰かが並べたようです。
小さくて可愛いですね。
暖かくなって雪の下に隠れていた道路標識が顔を出しました。
雪の中に隠れていた大幽分岐路の看板も、だいぶ頭が出てきました。
大幽洞窟。
手前の氷筍がだいぶ倒れてます。
誰かが奥に入って踏んじゃったのかな?と最初は思いましたが、気温の上昇で倒れたみたいです。
人が足を付けない様な場所でも、良く見ると氷筍が斜めになったり折れたりしてます。
以前は洞窟の奥の方まで入って踏み荒らしたりしてる人も多かったですが、最近は訪れる人のマナーも良くなり、そういう人は殆ど見かけなくなりました。
洞窟の入口は雪の壁で隠れています。
外気温は厚くても、おかげで洞窟内部はまだまだ氷が溶けずに維持されてます。
洞窟からの帰りの斜面。
カモシカの足跡の新しいのが有りました。
そんなカモシカも歩くような斜面ですが、ちゃんと降りてこれます。
「雪の上に、なんか虫みたいなのが落ちてる」
カバノキ科の仲間のウダイカンバの種子。
アジサイの仲間のイワガラミのドライフラワーも落ちてました。
同じ仲間のツルアジサイは雪の上に良く落ちているのですが、こちらのイワガラミは落ちているのをあまり見かけません。
先日、お客さんとそんな話をしながら歩いていたのですが、今日は3つも見つけました。
こちらは良く落ちているツルアジサイの花。
あまりにも良く落ちるので、冬シーズンが進むと殆ど落ちてしまって、木の上に付いている花が残り少なくなっています。
イワガラミは歩いていても凄く花が目立つほど残ってます。
花の落ちやすさに何か違いあるのでしょうか。
ヤマノイモの仲間のオニドコロの種が入っていた殻。
葉が無い時期は近い仲間のカエデドコロと区別がしづらかったのですが、最近は見分けがつくようになりました。
今日のお客さんは埼玉の人だったので、オニドコロと所沢の話をして盛り上がりました。
ゴール手前の大雪原。
天神平のスキー場と谷川岳。
雪原の真ん中に有るシラカバ。
「かっこいい!」とお客さんも大絶賛。
『大幽の貴婦人』と勝手に名付けてみました。
登山慣れしているだけあって、歩いた時の姿勢が安定してます。
奥の山脈は、ジャンクションピークから巻機への稜線。
ゴール地点。
先日まではカーブミラーに皆で写って写真を撮ってたのですが、除雪が進んでしまって鏡の前に立てなくなりました。
でもこれはこれで雪の壁の高さが分かり易くて良いですね!
2022年3月13日。曇り。
群馬県みなかみ町藤原。大幽洞窟コース。