玉原コース。
リピーターさんのリクエストで玉原のスノーシューに行ってきました。
いつも一人で参加していただいてますが、今回はお友達も連れてきてくれました。
新雪が降り積もった玉原の森。
スタート直後にテンの足跡。
と、木から飛び降りた跡。
今日は新雪が深く柔らかいせいか、テンが木から飛び降りた跡を4回くらい見つけました。
こちらはキツネの足跡。
僅かに爪先を雪面に擦った跡が付いています。
これをシッポを擦った跡と思っている人が結構多くて(どこかでそう教えてる人も居るそうです)、今回のお客様にも何故これがシッポを擦った跡ではないのかを説明しました。
テンの足形がくっきり残ってるところを見つけました。
可愛いですね。
キツネの足跡とネズミの足跡が交差してます。
ネズミの足跡にはシッポの跡が付くことが多いので、キツネの足跡にシッポの跡が付くと思ってる人はこれと混同してるのかな…?
小鳥の足跡。
雪の上ではヤマドリが歩いた後を良く見かけますが、これはもっと小さな鳥で、普段はこんなに長い足跡を残すことは無いタイプの鳥です。
10メートル以上歩き続けてました。
何故こんなに歩いてるのかな~と足跡を遡って調べてみると…
何となく答えが見えてきました。
小鳥の足跡とテンの足跡とキツネの足跡が入り混じってる所に落ちている物がありました。
実が殆ど無くなってますが、ヤマブドウです。
ブドウ色の果汁の染みも見つけました。
昨日までの吹雪で樹上から沢山落ちて来てたので、色んな動物や鳥もこれを見つけて食べたのでしょう。
ブドウの皮みたいのと種っぽいのが混じってるフンも落ちてました。
テンは木の根元を覗いて獲物を探しながら移動しますが、これはちょっと他の覗き跡とは違いそうな感じがしたので確認してみました。
覗いただけじゃなくて、深い穴を掘って中に入ってますね。
餌の匂いでも感じて地面まで掘ったのか、それとも穴の中で休む為に掘ったのか、そこまでは分かりませんが。
歩いて数分のうちに色んな痕跡を見つけてプロファイリングしてたせいで、大事なお客様の写真を撮るのをを忘れてました。
景色の良いところで記念撮影。
白樺の種子と果鱗。
湿原到着!
誰も居なくて独占状態でした。
休憩しながらお昼ごはん。
足跡を付けるのが勿体ない!というくらい綺麗なフィールドを歩いてきました。
ブナの樹上にヤドリギ。
木の下の方についているヤドリギの芽。
ヤドリギの赤い実。
赤と黄色が有るのですが、種類が違うのか単に同種だけど色違いなのかはちょっと分かりません。
「アカミノヤドリギ」って言ってる人も居たのですが…黄色と赤が並んで共存してるし、別種なのかどうか?
黄色いヤドリギの実。
黄色が熟すと赤い実になるわけでは無くて、この黄色いのは3月になっても黄色いままだったりします(少なくとも私が玉原で見ている範囲では)。
北欧のケルトの話で「ヤドリギの実は金色」というのを聞いたことが有るので、黄色い実は黄色いままなものなんじゃないかと思います。
天使の羽を作ってもらいました。
今まで見たことが無いくらい見事な出来栄え!
シナノキの種子。
吹雪の後に現れる雪の背びれ。
その雪の背びれの中に何か有ると思って確認したらブナの殻でした。
吹雪で飛んできたブナの殻が刺さったんでしょうか。
今日は色々な発見が出来ました。
ゴールした後に、お客さん達がスキー場でお土産を買いながら、クレープを私の分まで買ってくれました。
このクレープ美味しいのですが…下からチョコレートが凄い垂れてくるので、食べる時は要注意!
帰りの車の中は、垂れてきたチョコレートで大騒ぎでした。
2022年1月16日。快晴。
群馬県沼田市、玉原コース。