乗鞍岳。
2021/5/8。
残雪期の乗鞍岳に出張してきました。

早朝までは山脈に雲がかかり、麓でも風が強く吹いてましたが…
天気予報通り日中は晴れて風が弱まりました。

春山バスに乗って位ヶ原山荘前まで移動してスタートです。

グサグサ雪で足が沈み込むので、歩き出しの標高の低いあいだは苦労しました。
数少ないアイゼン登山者で交代しながらトレースを作ります。
登山者の9割が滑走でその内の殆どがシール登行の山スキーの人なので、殆ど踏み跡が固まってません。
シールって凄いですね。

少し登ったところで振り返ると槍ヶ岳から穂高までの山脈が見えてきました。

稜線がだんだんと近づいてきます。
目の前で尖っているのが摩利支天の東の突端。

乗鞍岳が目の前に。
手前には肩の小屋口。

稜線に上がり、夏道に沿うかたちで朝日岳を巻きながら移動。
後方を振り返ると、肩ノ小屋や摩利支天の乗鞍コロナ観測所。
*コロナというのは太陽のことです。

山頂は結構風が強いです。
今日、お申込みいただいたリピーターさんも、雪山登山には慣れてる筈ですが、なかなかの風に驚きです。

朝日岳の風下側斜面に来ると、少し風が弱くなりました。
稜線に乗り上げて一番風が強いところでは、誰かのネックウォーマーや手袋が飛ばされてきてました。

摩利支天岳の奥には、北アルプスの山脈。
裏銀座と呼ばれる野口五郎岳や水晶から槍穂高への山脈。
奥には薬師岳や剱岳、立山などが重なって見えています。

蚕玉岳から山頂を見上げる。
稜線に上がってからはほんとに早いです。

乗鞍岳頂上小屋。
雪に埋まっています。

御嶽山!近いです!

山頂で記念撮影。

神社の鳥居の前でも撮影。
こっちは風上側になるので、けっこう大変です。
写真を撮り終えたら、風下側の神社の影で小休止。

今日は気温はそこまで下がって無いので、風下に回るとだいぶ楽になります。
余裕が出たところで周りの景色を眺めると…南アルプスの北岳の左隣に富士山が見えていると思うのですが…
少し霞がかかってきて、視界がクリアで無くなったので視力0.6の私では富士山なのか雲なのか自信が持てず。
日本第二の高峰の北岳ともなると、3000メートルをちょっと越したくらいの乗鞍岳からでは富士山が飛び出て見えることは無いので、視認しづらいのです。
「家に帰ってからパソコンで確認します」という事にして、帰宅後に画像加工ソフトで陰影を付けてシャープにしてみました。

拡大して見たら、やっぱり富士山でした!
2021年5月8日。
乗鞍岳:春山バス使用。位ヶ原山荘前からピストン。